赤ちゃんの健康管理のポイントは?いざというときの備えについても解説
いつも機嫌よくミルクを飲んだり眠ったりしている赤ちゃんが、普段と違う様子だったらとても不安になってしまいますよね。大人は自分の健康は自分で守るべきですが、赤ちゃんの健康管理はパパやママの「気付き」も重要です。
この記事では、赤ちゃんの健康管理のポイントや、事前に備えておくベきことなどについて解説します。万が一の際に慌てないためにも、ある程度の知識を身に付けておきたいという方は参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんは病気にかかりやすい?
母体から受け継がれる免疫は限定的
赤ちゃんの病気の兆候
赤ちゃんの健康管理のチェックポイント
体温
食欲
睡眠
顔色・肌
おしっこ・うんち
赤ちゃんが「万が一」の場合にも備えよう
診てもらえる医療機関をチェックしておく
健康管理に必要なグッズを揃えておく
日頃のケアを赤ちゃんの健康管理に役立てよう
赤ちゃんは病気にかかりやすい?
慣れるまでは日常的なケアだけでも戸惑うことの多い赤ちゃんのお世話。それに加え、熱を出したり咳が出たり、発疹が出たりといったことが重なるととても不安になってしまいますよね。
赤ちゃんが何かしらの病気にかかるということは、頻繁にあるものなのでしょうか。
母体から受け継がれる免疫は限定的
赤ちゃんはへその緒や母乳を通し、お母さんから免疫を受け継ぎます。そのため、赤ちゃんのうちは病気にかかりにくいと思われがちですよね。実際に、生まれたばかりの赤ちゃんは、ママからもらった免疫のおかげで風邪をひきにくいといわれています。
そもそも赤ちゃんは、ママから全ての病気に対する免疫をもらえるわけではありません。もらえたとしても生後数ヶ月でなくなってしまう免疫もあるため「ワクチン」の接種が必要であるといわれているのです。
赤ちゃんの病気の兆候
親としては、赤ちゃんが病気ひとつせず健康に成長してくれるのが一番の願いですよね。もし病気にかかってしまったとしても、その兆候に素早く気付き適切な受診・治療につなげることが大切です。
赤ちゃんに現れる症状のうち、何らかの病気が疑われるものの一例を以下にご紹介しますので、参考にしてください。
- 首が動かない
- 大泉門(赤ちゃんの頭の骨のつなぎ目の隙間)がふくらんでいる
- 発熱(39~40度)
- 腹部や睾丸に腫れがみられる
- ゼーゼーとした呼吸音がみられ苦しそうにしている
また以下のような症状にも注意が必要です。
- 発熱(38度以上)
- 体温が低い(36度以下)
- 嘔吐
- 呼吸が荒い
- おしっこが出ていない
- 便秘
このような症状がなくても、赤ちゃんが「いつもと違う」と感じた場合には迷わず受診しましょう。受診する際には「いつから」「どのような症状」があるのかについて、詳しく説明できるようにしておくことが大切です。
赤ちゃんの健康管理のチェックポイント
毎日お風呂に入れたり日に何度もおむつを変えたりと、赤ちゃんのケアは頻繁に行います。この機会を利用して、普段から赤ちゃんの健康をチェックするのがおすすめです。
赤ちゃんの健康管理のポイントについて解説します。
体温
まず前提として、赤ちゃんの平熱を知っておくことが必要です。一般的に赤ちゃんの体温は大人よりも少し高め。また朝か夕方かによっても多少違います。だいたい同じ時間帯に体温測定をして、赤ちゃんの平熱を確認しておくとよいでしょう。
体温が38度に近い、もしくは超えるような状況では何かしらの病気があると考えられます。その際には早めに受診しましょう。
食欲
母乳やミルクの飲みがいつもより悪くないかどうかチェックします。赤ちゃんの食欲が低下する原因として挙げられるのが、胃や腸など消化器系の病気や風邪のほか、口内炎など口の中の病気です。
また、赤ちゃんは環境の変化などによるストレスによっても母乳やミルクをあまり飲んでくれないこともあります。
普段飲んでいる量をしっかりと把握しておくことで、赤ちゃんの不調に早めに気づけるでしょう。
睡眠
ぐずり気味でなかなか寝付けない、寝てもすぐ起きる、逆にずっと眠っているなどの場合も、健康状態に異変が起きている可能性があります。
睡眠といえば、大人では睡眠に何かしらの問題が生じる「睡眠障害」に悩まされる方もいますが、赤ちゃんも例外ではありません。赤ちゃんの睡眠障害に当たるものが「夜泣き」です。夜泣きは赤ちゃんの発達の過程で生じるものであり、病気ではありません。
しかし、パパやママも睡眠不足に陥るなどつらい日々が続く場合は、一度受診して相談してみましょう。
顔色・肌
顔や体に発疹がないか確認しましょう。発疹を伴う病気は意外に多くあります。早めに気づくことで病気の早期発見につながるでしょう。
また顔色を見ることも健康管理の一環です。赤ちゃんの顔色がおかしい場合、何らかの病気のサインの可能性もあります。顔色が気になった場合は、それに加え他の症状がないかを確認し受診につなげましょう。
おしっこ・うんち
赤ちゃんのおしっこやうんちは、健康管理に大いに役立ちます。回数や量、色や性状などいつもと違うところがないか、おむつ交換の際に確認しましょう。また、余裕があれば排泄の際に痛がったり苦しそうにしたりしていないかも、ポイントとです。
うんちの場合、赤色・黒色・白色の場合は病気の恐れもあるため、すぐ受診しましょう。おしっこの場合、薄い黄色であれば問題ありません。
赤ちゃんが「万が一」の場合にも備えよう
赤ちゃんの病気を未然に防げるよう、予防に努めたり日々の健康チェックを欠かさないようにしたりことが大切です。しかし、万が一の場合に備え、さまざまな準備をしておくことも忘れてはいけません。
ここでは赤ちゃんが病気になってしまった場合を想定し、準備しておくべきことについて解説します。
診てもらえる医療機関をチェックしておく
まずは受診できる医療機関を見つけておくことが重要です。インターネットを利用することでも気軽に情報を得られるため、診療時間や休診日、夜間対応の可否などをチェックしておきましょう。
また、実際に検診や予防接種などの機会を利用して移動距離や時間、医院の雰囲気などを見ておくのもおすすめです。
かかりつけの小児科があるという方も、通える範囲でいくつか目星をつけておくと安心ですね。
健康管理に必要なグッズを揃えておく
病気の可能性がある場合には速やかに受診する必要がありますが、応急処置に役立つグッズを備えておくこともおすすめです。また、受診後の投薬や処置に必要なグッズも揃えておくとよいでしょう。
基本のグッズに加え、便利なグッズを以下にご紹介します。
- 体温計
- 絆創膏
- 綿棒
- 滅菌ガーゼ
- 医療用テープ
- 鼻吸い器
- 薬を飲むためのスポイト
- 保冷グッズ
- 爪切り・ピンセット
体温計は赤ちゃんの健康管理に必須のアイテム。また、風邪の症状である鼻水の処置に便利な「鼻吸い器」も用意があると安心です。赤ちゃんは鼻水がでても自分で対処できないので、詰まらせてしまったり中耳炎になったりといったリスクがあります。知母時(ちぼじ)のように吸引力が高い鼻水吸引器であれば、頑固な鼻水も吸い取る事が出来るので、赤ちゃんが鼻をすすりすぎてしまうことも無いでしょう。また発熱時に使用する保冷グッズなども欠かせませんね。
赤ちゃんは、ママからもらった免疫が減ってくる生後半年くらいから風邪をひきやすくなります。またこの頃からは、外出が増えたり集団生活を送るようになったりする赤ちゃんも多くなり、より病気にかかるリスクが高まります。
いざというときに焦らないためにも、救急セットとして備えておくとよいでしょう。
関連ページ:鼻水吸引器を使うなら知っておきたい乳児の鼻水の基礎知識
関連ページ:手動ポンプ式鼻水吸引器 知母時(ちぼじ)
日頃のケアを赤ちゃんの健康管理に役立てよう
赤ちゃんは母体から免疫を受け継いで生まれてきますが、生後半年ほどでその免疫は減ってくるため、風邪などの病気にかかりやすくなります。
赤ちゃんが病気にかからないためには、予防や対策を徹底するのはもちろんのこと、病気の兆候を見逃さないことも重要です。赤ちゃんのお世話をしたりコミュニケーションをとったりしながらも、体や行動をよく観察しましょう。体温を計ったりおしっこやうんちの状態を観察したり、発疹がないかを確認したりすることで病気の早期発見につながります。
万が一病気にかかったことを想定し、必要な準備を整えておくことも必要です。