赤ちゃんの哺乳瓶は必ず必要?選び方や拒否されたときの対処法を解説
出産準備リストの中にある哺乳瓶は何本くらい用意すべきでしょうか。必要な本数は授乳方法やライフスタイルによって異なります。
この記事では、必要な本数や選び方、また哺乳瓶を拒否されたときの対処法についても解説します。
目次
赤ちゃんを育てるうえで哺乳瓶は必ず必要?
赤ちゃんを母乳で育てる場合
赤ちゃんをミルクで育てる場合
哺乳瓶の選び方
ボトルの容量
ボトルの素材
乳首の大きさ
乳首の素材
赤ちゃんに哺乳瓶を拒否されたときの対処法
空腹時にミルクをあげる
ミルクの温度を人肌にする
ミルクの種類を替えてみる
哺乳瓶の乳首を替えてみる
まとめ
赤ちゃんを育てるうえで哺乳瓶は必ず必要?
出産準備リストには哺乳瓶がありますが、必ず必要なのでしょうか。授乳の方法は、お母さんによっても赤ちゃんによっても大きく異なり、人それぞれです。
母乳で育てる場合にはほとんど必要がないこともありますし、ミルクで育てる場合にも母乳と混合なのか、ミルクだけなのかによって必要数は違ってきます。しかし、どういった授乳方法であっても1本は用意しておくと安心です。
赤ちゃんを母乳で育てる場合
完全母乳で育てる場合には、基本的に哺乳瓶は必要ありません。ただし、母乳の出方が悪くなってしまったり、お母さんの体調不良で薬を服用することになったりした場合には、ミルクを併用することもあります。
また、外出先で授乳室がなかったり、親など誰かに預けることになったりした場合などに備えて用意しておくと安心です。
母乳の出方はいざ出産をして授乳をしてみなければ分かりません。哺乳瓶はドラッグストアなどでも販売されており、入院中に母乳の出方や赤ちゃんの成長を見ながら、助産師さんに相談をしてから購入しても良いでしょう。
赤ちゃんをミルクで育てる場合
赤ちゃんをミルクで育てる場合、1本だけではなく、最低2~3本用意しておくと安心です。
新生児期は、だいたい3時間に1度授乳をします。哺乳瓶は使用毎に洗浄し消毒する必要があるため、1本しか用意していない場合には忙しくなります。
お母さんは授乳するだけでなく、おむつを替えたり、着替えや洗濯したりと寝る間を惜しんで赤ちゃんのお世話をしなければなりません。そのため哺乳瓶を何本か溜めてから、まとめて洗浄する方もいます。
哺乳瓶の選び方
哺乳瓶と一口にいってもその大きさや素材はさまざまです。以下では、選び方について詳しく解説します。
ボトルの容量
ボトルの容量は、80mlから240mlと幅広く、月齢や飲む量によって選ぶべきものは異なります。容量が小さいものはコンパクトで持ち運びにも便利ですが、飲む量が増えてくると足りなくなってしまいます。
容量が大きいものは飲む量が増えても長く使えますが、容器に対してミルクの量が少ないと空気を一緒に飲み込みやすくなります。空気をたくさん飲み込むと、あとでミルクを戻しやすくなるため注意が必要です。
ボトルの素材
ボトルの素材には、主にガラス、プラスチックが使われています。ガラス製は、傷や汚れ、匂いがつきにくく使えるなどのメリットがある一方で、重くて持ち運びしにくい、落とすと割れやすいなどのデメリットもあります。
プラスチック製は、軽くて持ち運びしやすい、落としても割れにくいなどのメリットがある一方で、傷や汚れ、匂いがつきやすいなどのデメリットもあります。
それぞれの素材にメリットデメリットがあるため、使用シーンによって使い分けても良いでしょう。
乳首の大きさ
乳首の大きさは、月齢や飲む量、授乳にかかる時間によって選ぶべきものは異なります。
ボトルや乳首の形状はメーカーによって異なるため、ボトルと同じメーカーの乳首を選びましょう。
メーカーにもよりますが、SSサイズから3Lサイズまでさまざまなサイズがあります。サイズによって吸い穴も丸穴やY字型などと違っています。
乳首のサイズが月齢に適していない場合、適量が出ずにむせこんでしまうなど、赤ちゃんに負担をかけてしまうこともあるため注意が必要です。
乳首の素材
乳首の素材には、主にシリコンゴム、天然ゴムが使われています。シリコンゴムは、ゴム特有の匂いが少なく、耐久性に優れているなどのメリットがある一方で、硬い感触のため赤ちゃんが嫌がる可能性があるなどのデメリットもあります。
天然ゴムは、柔らかく弾力性のあり本物の乳首に近い感触があるなどのメリットがある一方で、熱に弱く洗浄・消毒方法に気を付けなければならないなどのデメリットもあります。
同じ乳首であっても新しいものだと赤ちゃんが嫌がることもあるため、2~3個を交互に使用しましょう。また、衛生面を考えて1〜2ヶ月で交換してください。
赤ちゃんに哺乳瓶を拒否されたときの対処法
普段母乳で育てている場合、哺乳瓶でミルクをあげようとすると拒否されることがあります。
また、ミルクで育てている場合でも、突然嫌がるようになったという経験も少なくはありません。以下では、赤ちゃんに哺乳瓶を拒否されたときの対処法について解説します。
空腹時にミルクをあげる
哺乳瓶を拒否されたときの対処法はさまざまですが、最も試しやすいものが、空腹時にミルクをあげることです。母乳やミルクをあげる間隔を少し空けて、しっかりお腹を空かせた状態で試してみましょう。
赤ちゃんは変化に敏感で違和感があれば拒否することがあります。しかし、背に腹は代えられず、強い空腹時には違和感があったとしても飲んでくれるかもしれません。
ミルクの温度を人肌にする
次に試してみやすいのが、ミルクの温度を人肌にすることです。お母さんのおっぱいから出ている母乳は、人肌くらいの温度で、おっぱい自体も暖かいです。
そのため、ミルクを冷えた状態で与えると拒否することがあります。
また、ミルクを飲むスピードが遅いと、途中で冷たくなってしまい拒否することもあります。哺乳瓶を拒否するときには、温度が人肌になっているか確認をして与えましょう。
また、冬などミルクが冷めやすい環境の場合には、ボトル自体や乳首をお湯で温めてみることもおすすめです。
ミルクの種類を替えてみる
赤ちゃんが哺乳瓶を拒否する理由はさまざまですが、単純にミルクの味が苦手なのかもしれません。少し味見をしてみると分かるようにメーカーによって、味が異なります。
空腹時に与えたりミルクの温度を人肌にしても拒否されたりする場合には、別のメーカーのミルクを試してみるのもおすすめです。メーカーによっては試供品を配布していたり、お試し用の小さい容量のものが販売されていたりするため、まずは試してみましょう。
哺乳瓶の乳首を替えてみる
赤ちゃんが哺乳瓶を拒否する場合、乳首が嫌なのかもしれません。上述のとおり、乳首にはさまざまな大きさ、素材があります。
また、乳首により穴の形も異なっており、丸穴は吸う力が弱くてもミルクが出やすく新生児向きです。Y字型は口の中で乳首を潰すことにより、カットが開きミルクが出てくるため、飲む量をコントロールできるようになってからが向いています。
成長に合った乳首を使用していないと、ミルクが出すぎてしまって苦しかったり、ミルクが出ずに怒ってしまって拒否したりすることもあります。哺乳瓶を拒否されたら、乳首が成長に合ったものであるか確認しましょう。
まとめ
哺乳瓶の必要な本数は、授乳の方法やライフスタイルによって大きく異なります。完全母乳育児であっても外出したり、人に預けたりするときのために1本用意しておくと安心です。
しかし、月齢や飲み方によって適したボトルの容量や乳首の大きさは異なるため、近くに購入できる場所がある場合には、必要になってから購入しても遅くはありません。
また、哺乳瓶で授乳をするようになると、哺乳瓶を拒否される経験も起こりやすいです。母乳やミルクだけで成長をする赤ちゃんに拒否されると、非常に焦ります。さらに育児は分からないことだらけで、苛立ってしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんは、なにかしらの違和感により哺乳瓶を拒否することがあり、ミルクの種類や乳首を替えてみることで解消できることも多いです。
最近では、自動搾乳機や鼻吸い器など育児を楽にする便利グッズがたくさんあります。文明の利器や周りに頼りながら、なるべくストレスをため込まず育児に取り組みましょう。