赤ちゃんの顔の洗い方は大人とどう違うの?肌トラブルのケア方法も解説

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肌トラブル対策の基本である洗顔は、赤ちゃんにも必要なケアです。しかし、大人よりも肌の弱い赤ちゃんの洗顔は、大人の洗顔とは異なる点もあります。

そこで、赤ちゃんの洗顔や保湿などのケア方法をまとめました。あわせて肌トラブルが起きたときの対処法をお伝えします。

目次

赤ちゃんに洗顔が必要な理由
赤ちゃんの洗顔を始める時期とタイミング
洗顔や保湿剤はベビー用のものを使う
赤ちゃんの洗顔方法
 石けんを泡立てて面積の広い部分にたっぷり乗せる
 口の周り・Tゾーン・目の周りを洗う
 泡をしっかりすすいで流す
赤ちゃんの保湿の仕方
 保湿は1日2回
 保湿剤の量と塗り方
赤ちゃんの肌トラブル対処法
 乳児しっしん
 あせも
 新生児ニキビ
まとめ

赤ちゃんに洗顔が必要な理由

赤ちゃんの肌には、以下のような汚れが付いています。肌トラブルを予防し、赤ちゃんの肌を常にきれいな状態に保つには、洗顔をはじめとしたスキンケアが必要です。

• 皮脂
• 汗
• よだれや鼻水
• ミルク
• ほこり

生後4週目までの赤ちゃんは、「胎脂」と呼ばれる肌を保護する成分があるため、乾燥や感染などの影響を受けにくい状態です。しかし、胎脂はいつまでもあるわけではありません。

大体生後2~3か月ごろには、胎脂は落ちてしまいます。このときの赤ちゃんの肌は、大人に比べてバリア機能が弱く、少しの汚れでも放置すれば影響を受けてしまいます。最低でも、1日1回は洗顔・保湿してあげましょう。

赤ちゃんの洗顔を始める時期とタイミング

赤ちゃんの肌を健やか内保つために必要な洗顔ですが、どのタイミングから始めるべきなのでしょうか。洗顔を始めるタイミングの目安としては、沐浴を始める日が該当します。沐浴の前か沐浴中に洗ってあげましょう。

沐浴の準備をするときは、ベビー用せっけんにあわせて顔用の保湿剤も用意しておくと、スムーズにケアしてあげられます。忘れずに用意しておきましょう。

洗顔や保湿剤はベビー用のものを使う

赤ちゃんは大人のように専用の洗顔料は必要ありません。ボディ用のベビー石けんを使いましょう。沐浴中は赤ちゃんを支えながら洗うことになります。固形石けんよりもポンプを押せば泡が出る泡ポ印譜タイプの方が使いやすいでしょう。

洗顔後のスキンケア用品は、専用の保湿剤を使いましょう。ベビーオイルやベビーワセリンなどがよく使われています。このほか、ローションやミルクタイプもあります。赤ちゃんの肌質にあわせたものを選んであげてください。

赤ちゃんの洗顔方法

赤ちゃんの洗顔に使う道具をそろえたら、実際に洗ってあげましょう。赤ちゃんの洗顔方法を解説します。

石けんを泡立てて面積の広い部分にたっぷり乗せる

まずは石けんをよく泡立てます。赤ちゃんの肌を傷付けないように洗うには、洗ってあげるご家族の手指が当たらないようにするのがポイントです。赤ちゃんの肌を泡で洗うようなイメージで洗ってあげましょう。

よく泡立った石けんができたら、頬や額などの面積の広いところから洗っていきます。指の腹で円を描くように泡立てながら、優しく洗ってください。

口の周り・Tゾーン・目の周りを洗う

面積の広い面を洗い終わったら、細かい部分を洗います。まずはよだれやミルクで汚れやすい口周りを洗ってあげましょう。口だけでなく、あごや首も同様の汚れが付きやすいので、一緒に洗います。

次に皮脂や汗汚れ付きやすいTゾーンを洗います。以下の場所を優しく洗ってあげます。

• 額
• 眉間
• 鼻筋
• 小鼻
• 耳の後ろ

最後に、新しい泡を作って目の周りを洗います。目の周りは顔の皮膚のなかでも繊細な部分です。また、目の中に泡が入る恐れがあります。ほかの部分よりも慎重に洗ってください。目の周りで円を描くように手を動かして洗います。

泡をしっかりすすいで流す

洗い終わったら、お湯で濡らしたガーゼか弱めの水圧に調節したシャワーで洗い流します。すすぎ残しがあると肌トラブルの原因になりかねません。すすぎ残しがないよう、チェックしながらすすぎましょう。

赤ちゃんは元々羊水の中にいたため、目や耳に水がかかっても問題ありません。耳を塞いであげるとかえって鼓膜に影響を与えてしまうため、避けましょう。強い水流に顔が当たらないように気を付けるだけで十分です。洗い終わったら、タオルで優しく顔を拭いてあげてください。

赤ちゃんの保湿の仕方

赤ちゃんの肌は、大人よりも弱い分こまめな保湿が必要です。洗顔だけでなく保湿方法についても知っておきましょう。

保湿は1日2回

赤ちゃんの肌は外部の刺激に弱く、特に生後2~3か月ごろは肌トラブルが起きやすくなります。肌トラブルの発生を防ぐには、こまめな保湿が必要です。最低でも、起床時と沐浴後に保湿してあげましょう。

朝は濡らしたガーゼなどで汚れをふき取ってからケアします。沐浴後はタオルで水分をふき取ったらすぐ保湿してください。

保湿剤の量と塗り方

必要量は赤ちゃんの大きさや保湿剤により異なりますが、大体1円玉程度の量が目安です。まずは1円玉くらいの量を取り顔にまんべんなく塗ってあげましょう。塗るときは保湿剤を手に取り、優しくゆっくり円を描くよう塗ります。頬や口周りは特に乾燥しやすいので、必要なら重ね塗りしてあげてください。

保湿剤を塗った後の肌に触ったとき、しっとりする感じがあれば保湿できています。カサカサしているなど、足りないときは少しずつ量を増やしながら塗ってあげましょう。

赤ちゃんの肌トラブル対処法

赤ちゃんの肌は、きちんとケアしてあげてもトラブルが発生することがあります。肌が荒れていても、トラブルの状態により様子見でも対応できるため、慌てず冷静な対応が重要です。

赤ちゃんの肌に起きがちなトラブルの内容と、対処法を解説します。万が一の事態が発生したときの参考としてご活用ください。

乳児しっしん

赤ちゃんの肌に突然ぶつぶつができたら、乳児しっしんかもしれません。乳児しっしんは頬や口・顎の周りに赤いぶつぶつやカサカサができる症状です。1歳ごろまでの赤ちゃんによくみられる症状で、よくある肌トラブルでもあります。

乳児しっしんは発生しても自然に収まるケースが多いため、特に対応する必要はありません。いつも通りの洗顔と保湿をしてあげてください。ただ、赤ちゃんがしっしんをひっかいて傷を作ってしまった場合や、炎症を起こしている場合は、医師の診察を受けてください。

あせも

あせもと聞くと夏に係る肌トラブルのイメージが強いですが、赤ちゃんの場合は汗をよくかくため、冬場でもかかる恐れがあります。あせものよくある症状は、以下のふたつです。

• 水晶汗疹:白くてかゆみがない軽症のあせも
• 紅色汗疹:赤く炎症して強いかゆみや痛みを伴うあせも

どちらも治療法は同じで、肌を清潔にすることで対応します。いつもよりもこまめに洗ってあげてください。

水晶汗疹の場合、かゆみもないためスキンケアをこまめに行えば自然とおさまります。紅色汗疹も基本は同じですが、はかゆみや痛みから赤ちゃんが肌をひっかいてしまう場合があります。また、ケアをしてもいつまでも治療できないときもあるでしょう。

かき壊しやいつまでもあせもが引かない場合は、医師の治療を受けましょう。ステロイド剤など、強い作用の薬を使いたい場合も同様です。

新生児ニキビ

新生児はまれに、頭皮やおでこ・頬などの首から上の部分にニキビができることがあります。

この新生児ニキビは、赤ちゃんがお腹の中にいるときに、お母さんのホルモンによる影響を受けたのが原因です。ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されたために起きているだけなので、かゆみや痛みもほとんどありません。

生後3か月ごろまでの赤ちゃんがかかる肌トラブルで、しばらくすれば落ち着きますが、気になる場合はスキンケアしながら様子を見ましょう。

まとめ

洗顔と保湿は、赤ちゃんの肌にも欠かせないケアです。肌トラブルに注意しながら、優しくケアしてあげましょう。

赤ちゃんの肌あれは、スタイ汚れや鼻水などでも発生します。こまめにスタイを変えたり、鼻吸い器で鼻水を吸い取ってあげたりするのも肌トラブル予防に役立ちます。

スキンケアアイテムに合わせて、鼻吸い器の購入もご検討ください。

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