1歳から1歳3か月はどんな時期?お世話のポイントなどについて解説

1歳前後は、子どもの大きな変化が見られる時期。まだまだ赤ちゃんだと思っていても、1歳3か月を迎える頃には幼児らしさも出てきますよね。この記事では、そんな1歳から1歳3か月ならではの心や体の変化に沿った、お世話のポイントなどについて解説します。子どもの成長を、ゆとりをもって見守るためにもぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

1歳から1歳3か月ってどんな時期?
 歩けるようになる子も
 食事は離乳食が中心になる
 手指の動きが器用になってくる
 意味を理解できる言葉が出るようになる子も
1歳から1歳3か月のお世話のポイント
 手づかみ食べを中心にスプーンなどの練習を
 歯磨きをしっかりと
 子どもと一緒にお話しよう
 トイレトレーニングを意識したイメージづくりを
1歳から1歳3か月は風邪をひきやすい?
 なぜ風邪をひきやすいのか
 風邪のよくある症状「鼻づまり」への対処法
1歳から1歳3か月は心も体もぐんと成長

1歳から1歳3か月ってどんな時期?

1歳から1歳3か月頃の子どもは、心や体にどのような変化があるのか見ていきましょう。

歩けるようになる子も

1歳前後から1歳3か月頃になると「ひとり歩き」ができるようになる子どもが増えてきます。どこかにつかまらずに2~3歩程度歩けるようになることひとり歩きができるとした場合、1歳3か月~4か月未満の子どもの90%以上が「できる」といわれています*1。

しかしながら、ひとり歩きを始める時期は個人差が大きいもの。1歳半頃までは様子を見るのが一般的なようです。

食事は離乳食が中心になる

生後5か月~6か月頃から始まる離乳食も、1歳~1歳半頃までには完了期を迎えます*2。離乳食完了期とは、エネルギーや栄養素の摂取の大部分を食物から摂取できるようになり、形のある食べ物を上手に噛んで食べられるようになる時期。ミルクや母乳を完全に摂らなくなったという意味ではありません。

この時期は1日3食の食事リズムや生活リズムを整え、手づかみ食べや一口の量などを覚える時期です。味や形、彩りなど楽しんで食べられるよう工夫してみましょう。

徐々にご家族と一緒のものを食べられるようになるのも楽しみのひとつですね。

手指の動きが器用になってくる

生後2か月頃には手を合わせるようになり、5~6か月頃にはものを握ったり持ち替えたりするようになるなど、手指の動きも徐々に発達してきますよね。さらに1歳から1歳3か月頃には、手に持ったものを目的に合わせて動かすという動作ができるようになってきます。

例えば食べ物を食べるためにスプーンを持ち、食べ物をすくって口まで運ぶという動作があります。これは、ただ単に手を動かすだけではなく「食べたい」という思いから手を動かす、つまり心の発達によるものでもあるのです。

これを機にさらに手指を動かせる範囲なども広がってくるでしょう。

意味を理解できる言葉が出るようになる子も

この時期は「ママ」や「ワンワン」など、意味を理解できる単語が出てくるようになる子もいます。これまでは「アウー」「アブアブ」など、いわゆる「喃語(なんご)」を発していた子どもが、はじめて話す言葉は何なのかとても興味がありますよね。

1歳3か月~4か月の子どもで約85%、1歳半頃では90%以上が単語を話す*1ようになるといわれていますが、ひとり歩き同様個人差があるため焦らず見守りましょう。

*1 厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査」
*2 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

1歳から1歳3か月のお世話のポイント

いろいろな変化が見られる1歳から1歳3か月の時期は、どんな点を意識して過ごしたらよいのでしょうか。

ここでは、1歳から1歳3か月の子どもをお世話する際に、意識したい点についてご紹介しましょう。

手づかみ食べを中心にスプーンなどの練習を

離乳食も完了期となるこの時期は、手づかみ食べが中心です。1日3食に1~2食の補食(おやつ)を加え、食事からも栄養を摂っていきます。しっかりと手を使って食べることで脳への刺激となり、次の段階となるスプーンなどの器具を使って食べるという行為がスムーズに取り入れられる場合もあります。

まず、大人がスプーンなどを使って食べさせてみましょう。それができたらスプーンに食べ物を載せて、子どもに持たせてあげます。さらに、スプーンを持った子どもの手に大人の手を添え、一連の動きを繰り返し練習してみましょう。初めのうちはスプーンで遊んでしまうかもしれませんが、焦らず子どものペースで行うことが大切です。

歯磨きをしっかりと

歯の生えはじめや生え方も個人差がありますが、1歳前後では上下の前歯が4本ずつ計8本*3程度生えてくるでしょう。乳歯はいずれ生え替わりますが、むし歯があることで生え替わった永久歯にも影響を及ぼします。また、噛む力が不均衡となり、歯並びや顎の発達に影響してしまうことも。

まずは歯ブラシを持つことからはじめ、口の中に入れることに慣れましょう。動画や絵本で歯磨きについて楽しく学ぶのもおすすめですよ。

また、お口の中のチェックがてら歯科医院に受診し、歯磨き指導を受けるのもひとつの方法です。

子どもと一緒にお話しよう

意味を理解できる言葉を話すようになるこの時期には、大人がたくさん話しかけてあげることが大切です。家の中では日常生活に関する身の回りのこと、お出かけの際には自然に関することや乗り物など、いろいろな声掛けをしていきましょう。そうすることで、出てくる言葉が少しずつ増えていきます。

また、本格的な会話はまだ先になるとはいえ、言葉のやりとりも大切です。子どもが話した言葉に対して返答することは子どもの刺激となり、さらに言葉が増えるきっかけにもなるでしょう。大人にとっても、子どもの成長を感じられるひと時になるかもしれませんね。

トイレトレーニングを意識したイメージづくりを

実際にトイレトレーニングを始めるのは2歳から2歳半頃ですが、この時期からイメージづくりを始めるのもおすすめです。「おしっこやうんちが出る(出た)」ことや、出たらおむつを替えて清潔にすることなどを認識しておくと、おむつ替えがスムーズに進みますよ。

また「おしっこやうんちはトイレでする」ということを、少しずつ認識させていくことで、今後のトイレトレーニングも上手く進められる可能性も高まるでしょう。

*2 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」

1歳から1歳3か月は風邪をひきやすい?

1歳になると保育園に通い始める子どもも多いかもしれませんね。通い始めた途端に熱を出したり鼻水が止まらなくなったりと、子どもが風邪をひきやすくなったのではと感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、1歳から1歳3か月の子どもが風邪をひきやすくなったと感じる理由や、よくある風邪の症状「鼻づまり」が起こった際のお世話のポイントなどについて解説します。

なぜ風邪をひきやすいのか

風邪はウイルス感染により起こります。風邪に何度もかかる原因は、風邪の原因となるウイルスがたくさん存在すること。子どもは大人に比べて免疫力、つまり多くのウイルスに対する抵抗力が弱いため、風邪をひきやすくなってしまうのです。

また、保育園に入園するなど集団生活を始めることは、さまざまなウイルスや細菌に感染する機会も増えることにつながります。しかし、さまざまな感染症にかかる過程で免疫力を獲得していくことを考えれば、子どもにとって風邪をひくことも必要なことであるといえるのかもしれませんね。

風邪のよくある症状「鼻づまり」への対処法

免疫力を獲得するためとはいえ、風邪はなるべくひかないようにさせたいですよね。風邪の症状といえば、発熱や鼻水・鼻づまり、咳などが挙げられます。特に1歳から1歳3か月くらいの子どもでは鼻水や鼻づまりが起こりやすく、呼吸が苦しくなったり咳の原因になったりしてしまいます。

子どもの鼻水や鼻づまりは、風邪のほかアレルギー症状によるものなどがありますが、症状がひどい場合、夜眠れなくてぐずってしまうこともあるでしょう。

鼻がつまって苦しそうなときは、以下のように対処してみましょう。

  • 鼻水吸引器を使う
  • 鼻を温める
  • 部屋を加湿する

寝かせておくよりも体を起こしてあげたほうが、鼻の通りが良くなるようです。冬など乾燥しやすい時期には、部屋を加湿するのもおすすめ。また、直接鼻の周辺を蒸しタオルなどで温めると、奥のほうにある鼻水が出やすくなり鼻づまりが解消しやすくなります。

しかし、1歳から1歳3か月の子どもはまだうまく鼻がかめないため、鼻水吸引器があると便利です。
鼻水吸引機の種類によっては、ノズルの部分が鼻に入り鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性もありますので、知母時(ちぼじ)のようなノズルの丸いものを選ぶと良いでしょう。また、鼻水吸引機は鼻を温めたときやお風呂上りなど鼻水が出やすくなったタイミングで使用するとより効果的ですよ。

関連ページ:手動ポンプ式鼻水吸引器 知母時(ちぼじ)

1歳から1歳3か月は心も体もぐんと成長

歩けるようになったり言葉が出てくるようになったりと、赤ちゃんから幼児へと成長していく時期が、1歳から1歳3か月。離乳食も完了に近づくので、いろいろな食べ物の味や食感を楽しませてあげたい時期でもあります。成長に伴い大変なことも増えてくるかもしれませんが、この記事で紹介したお世話のポイントなどを参考に、この時期ならではの子育てを楽しんでくださいね。

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