こどもの鼻づまりはなぜ起こる?よくある原因とケア方法

こどもによくある症状のひとつが、鼻づまりです。この原因は、風邪などの病気だけではありません。そのため、症状や状態を見極めて、適切な処置をする必要があります。
本記事では、不快な症状が起こる主な原因と、医師の診察を受ける際に役立つ知識やケア方法をまとめました。こどものヘルスケアに関する知識が欲しい方は、ぜひご覧ください。
目次
こどもの鼻づまりはなぜ起こる?よくある困った時のケア方法
こどもの鼻づまりの原因
鼻粘膜の原因
鼻水の過剰分泌
鼻中隔湾曲症
鼻ポリープや腫瘍
異物
上咽頭やアデノイドの腫れ
治療する際の基本的な流れ
鼻づまりの受診目安
鼻が通らずつまったままになっている
口呼吸でいびきがうるさい
鼻づまりの治療を受けるときの注意点
鼻づまりで寝れないときにできるケア
鼻吸い器で鼻水を取り除く
鼻を温める
部屋を加湿する
空気清浄器を使う
まとめ
こどもの鼻づまりの原因
こどもの鼻づまりの原因は、さまざまなものがあります。症状を診断するのは医師ですが、症状を引き起こす病気を知っていれば、早めに対処できます。まずは主な原因について知っておきましょう。
鼻粘膜の腫れ
胎内の粘膜が腫れると、空気の通りなどが悪くなります。風邪などにかかると鼻水が出ないのにつまったような感覚になることがありますが、これはそのためです。粘膜の腫れが症状として出る病気は、以下のものがあげられます。
- 鼻風邪
- アレルギー性鼻炎
- 急性・慢性副鼻腔炎
- 肥厚性鼻炎
これらの病気が疑われる場合は、自宅でケアをするのはもちろん、小児科または耳鼻科で相談して治療を受けましょう。
鼻水の過剰分泌
鼻水が病気によって過剰に分泌されると、奥で固まったり溜まったりして、鼻づまりを引き起こします。さらに、この鼻水により炎症が悪化し、粘膜が腫れることで鼻づまりが悪化します。
これらの症状は、風邪やアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などによって引き起こされます。原因に合わせて適切なケアが必要です。
鼻中隔湾曲症
鼻に開いている左右の穴は、鼻中隔(びちゅうかく)とよばれる組織で仕切られています。これが何らかの原因で曲がっていると、鼻づまりをはじめとした症状を引き起こします。投薬での改善は限界があるため、根源治療するためには手術が必要です。
鼻づまりに加えて、頻繁に鼻血が出るなどの症状がある場合は、この病気である可能性が考えられます。自己判断せず、耳鼻科で相談してみましょう。
鼻ポリープや腫瘍
副鼻腔に鼻ポリープや腫瘍ができると、それらが鼻腔内に飛び出して空気の通りを阻害します。結果、鼻づまりのような状態になることがあります。
以下のような症状を併発している場合は、鼻ポリープの可能性を疑いましょう。
- 匂いを感じにくくなる
- 時間の経過とともに鼻水が増えていく
- 鼻水が喉の奥に落ちる
このほか、良性腫瘍である乳頭腫ができた場合も同じような状態になります。時間が経つにつれて症状は悪化していくため、早めに耳鼻科で診察を受けましょう。
異物が詰まっている
食べ物やおもちゃ・ティッシュの切れ端などが鼻のなかに入って取れなくなると、鼻づまりが起こります。粘膜が異物によって刺激され、炎症を起こすためです。食後やおもちゃで遊んだあとに症状を訴える場合は、異物を入れた可能性を疑いましょう。
奥に入った異物は、自力で取り除くのは困難です。無理に取り除こうとすると、さらに奥に押し込んでしまったり、粘膜を傷つけたりする恐れがあるため、医療機関で処置を受けましょう。
上咽頭やアデノイドの腫れ
鼻の不快症状は、喉などに原因がある場合にも発生します。鼻の近くにある上咽頭やアデノイドが何らかの原因で腫れた場合、空気の通りが悪くなることがあります。
これもよくある症状のひとつですが、その原因は一つではありません。耳鼻咽喉科で診断を受けたうえで、必要に応じて治療を受けましょう。
治療する際の基本的な流れ
鼻づまりの治療は、以下の診療科を標榜している医療機関で行われます。
- 小児科
- 耳鼻科
- 耳鼻咽喉科
小児科でも診療は可能ですが、手術など専門的な治療が必要な場合は、耳鼻科や耳鼻咽喉科に紹介されることがあります。鼻や喉の症状が強い場合は、はじめから専門医を受診するとよいでしょう。
診察時には、まず症状の原因を調査します。必要に応じて、分泌物や粘膜の成分・細胞を採取し、鑑別検査を実施。アレルギーが疑われる場合は、血液検査を行う場合もあります。
風邪などの感染症が疑われる場合は、状態を観察しながら医師の判断で薬が処方されます。経過を見て症状が軽快すれば、治療は終了です。しかし、症状が長引く場合や、改善しない場合は、医師の判断で別の治療方針が検討されます。
鼻づまりを受診する目安は?
鼻づまりは寒暖差や湿度の影響により、出てくることもあります。必ずしも治療する必要があるとは限りません。受診を検討する際は、以下の状態に当てはまっていないかで判断しましょう。
鼻が通らずつまったままになっている
鼻がつまっていても、かめば通るようになるなら、問題はありません。一時的に鼻の通りが悪くなっているだけの可能性が高いです。
ただし、何度かんでも鼻水が出たり、つまったりする場合は、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。放置すると、別の症状を呼び込む原因になります。
口呼吸でいびきがうるさい
鼻がつまっていても、こどもが症状を訴えない限りは分からない場合もあるでしょう。その場合は、口呼吸の有無でチェックします。特に睡眠時が分かりやすいです。
眠っているときに口が開いている、いびきをかいているようなら、呼吸に関わる器官に何らかの異常が発生しているかもしれません。いびきをかいている途中で呼吸が止まるなどの症状も同様です。
鼻づまりの治療を受けるときの注意点はある?
鼻づまりで治療を受ける際、別の症状も併発していることがあります。そのなかでも、感染力の高い病気にり患している可能性が疑われる場合は、他の患者と隔離しなければなりません。
原因を自己判断せず、来院する前に医療機関に電話で相談しましょう。入口や入室する時間を分けるなどの指示が出たら、それに従うようにしてください。
鼻づまりで眠れないときにできるケア
鼻づまりはひどいと入眠や睡眠にも影響を与えます。赤ちゃんが鼻づまりで苦しんでいるときは、以下のケアをしてあげましょう。
鼻吸い器で鼻水を取り除く
鼻吸い器の使用は、鼻水が過剰に分泌されている場合に有効なケアです。以下の手順で鼻水を取り除いてあげましょう。
- 保護者の足の間にこどもを寝かせ、膝や太ももで頭と両手を抑える
- 上から覗き込むように、鼻吸い器のノズルを顔に対して垂直に当てる
- 鼻吸い器をゆっくり回しながら吸い取れる場所を探す
- 数回に分けて吸い取る
鼻の粘膜を傷付けないように注意しながら頭をしっかり押さえることと、耳に負担をかけないよう一気に吸い取らないのがポイントです。鼻吸い器を使えば、鼻をうまくかめない小さい子でも効率的に鼻水を取り除けます。
関連ページ:鼻水吸引器を使うなら知っておきたい乳児の鼻水の基礎知識
鼻を温める
粘膜が腫れているために鼻づまりが起こっている場合は、鼻を温めてあげましょう。お風呂の湯気やお湯の蒸気を吸わせるほか、鼻の頭を蒸しタオルで温める方法があります。
鼻水が出ている場合、お湯や蒸しタオルの水分で固まった鼻水を柔らかくできます。鼻吸い器を使うときにも便利な方法です。
部屋を加湿する
空気が乾燥していると、鼻の中にある鼻水も固まってしまいます。こどもが寝ている部屋を加湿してあげましょう。湿度は40~60%くらいを目安にしてください。
加湿器を使えない場合は、洗濯物や濡れタオルを干す方法もおすすめです。また、浴室のドアを開けっぱなしにするだけでも、室内を加湿することができます。
空気清浄機を使う
アレルギーが原因で鼻づまりが起きている場合は、空気清浄機を使って室内のアレルゲンを減らすよう心がけましょう。掃除や換気も定期的に行ってください。
掃除の際は、掃除機などでアレルゲンを取り除いたあと、濡れ雑巾やウェットタイプのシートで拭き掃除をしましょう。また、服にアレルゲンがついていると症状が出ることもあるため、洗濯もこまめにするのが大切です。
まとめ
こどもの鼻づまりは、さまざまな原因で起こります。病気が疑われる場合は、早めに耳鼻科などにご相談ください。放置すると症状が長引くことがあります。また、鼻づまりの症状が続く場合は、原因に合わせてケアを行い、必要に応じて医療機関に相談しましょう。


