赤ちゃんに絵本を読み聞かせる効果は?本の選び方とコツも紹介
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんと家族のコミュニケーションを深めたり、赤ちゃんの心の発達に大きく貢献したりします。しかし、「言葉が分からない赤ちゃんに絵本を読み聞かせるのはまだ早いのでは?」「どのように読み聞かせるべきか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、赤ちゃんに読み聞かせを始めるタイミング、読み聞かせの効果とコツなどをご紹介します。
赤ちゃんに絵本を読み聞かせしたいご家族の方、子育ての知識を深めたい保護者の方などにぜひ知ってほしい情報を詰め込みました。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
絵本の読み聞かせを始める時期
赤ちゃんへの絵本の読み聞かせの効果は?
赤ちゃんの情緒の安定
親子のコミュニケーションを深められる
赤ちゃんの絵本の選び方
音を楽しめる絵本を選ぶ
色使いやイラストがシンプルなものを選ぶ
仕掛けがある絵本を選ぶ
丈夫な素材のものを選ぶ
絵本を読み聞かせるコツは?
ゆっくりと聞き取りやすい声で読み聞かせる
絵本に台詞を足さない
赤ちゃんに感想を求めない
赤ちゃんの様子をよく観察する
図書館へ訪れるのもおすすめ
まとめ
絵本の読み聞かせを始める時期
結論から言えば、赤ちゃんに絵本の読み聞かせを始める時期に正解はありません。
赤ちゃんがお腹にいる時から、読み聞かせをしている方もいれば、生まれてすぐに始める方もいます。その他にも色彩感覚や聴覚が発達しはじめる、生後3か月以降に始める方もいます。ご家族がしっくりくるタイミングを選びましょう。
生まれたての頃は赤ちゃんのいる生活に慣れておらず、読み聞かせではないという場合は、赤ちゃんの首がすわった頃を目安に始めるのがおすすめです。
首がすわる時期はもちろん人それぞれですが、約9割の赤ちゃんが生後4ヶ月辺りにすわると言われています。焦らず生活や気持ちにゆとりが出てきたら、読み聞かせの開始を検討してみましょう。
赤ちゃんへの絵本の読み聞かせの効果は?
絵本の読み聞かせは赤ちゃんの成長に大きく貢献するとされていますが具体的にどのような効果が見込めるでしょうか?
ここでは絵本の読み聞かせが与える効果について詳しく解説します。
赤ちゃんの情緒の安定
言葉の意味を理解できていなくても、赤ちゃんはご家族の声を聞くだけで安心して情緒が安定します。お腹の中にいる頃からずっと聞いている声なので、自然と気持ちも落ち着くはずです。寝る前に添い寝をしながら、膝の上に座らせながらなど、赤ちゃんがより安心して落ち着けそうなスキンシップを取りながら、絵本の読み聞かせをしてみましょう。
親子のコミュニケーションを深められる
読み聞かせには家族間のコミュニケーションを深める効果見込めます。
同じ物語を何度読んでも、親が工夫して読むようにすれば、赤ちゃんは新しい反応を見せてくれるでしょう。
赤ちゃんは、言葉の意味や物語の内容を完全に理解していなくても、親の声や表情から家族の温もりを感じ取ります。忙しい日々の中でも、たとえ5分から10分の短い時間でも、親子で同じ世界観を共有することは、赤ちゃんにとっても親にとっても、愛情を深めるかけがえのない時間になるでしょう。
赤ちゃんの絵本の選び方
赤ちゃんに読み聞かせをする場合、どんな本を選べばよいのでしょうか?
ここでは、絵本を選ぶ上でチェックしておきたいポイントをいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
音を楽しめる絵本を選ぶ
ページ数が多くストーリーが長い絵本よりも、リズムの良い繰り返しや擬音を楽しめるものを選びましょう。
文章が長いと赤ちゃんが途中で飽きてしまうことがありますが、オノマトペを使った短くてリズミカルな言葉が多い内容なら、赤ちゃんの興味を引きやすいです。
また読み聞かせに慣れていないご家族の方にとっても読みやすいというメリットもあります。明るい声で読むことで、赤ちゃんは読み聞かせの時間を楽しいと感じ、機嫌よく過ごすことができるでしょう。
そのほかにも遊び歌や数え歌、手遊びを取り入れた絵本も、赤ちゃんには楽しめる内容ですので、ぜひ選んでみてください。
色使いやイラストがシンプルなものを選ぶ
赤ちゃんにはカラフルでコントラストがはっきりしている絵本がおすすめです。初めてのうちは、大きくて色が鮮明な絵の方が良いでしょう。シンプルな形の動物や食べ物、乗り物などが描かれているものは、赤ちゃんにとって見やすく、興味を引きやすいです。このような絵本は、赤ちゃんがページをじっくり楽しむのに役立ち、追視や手を伸ばすなどの反応が見られることが多いです。
また、優しい色合いの水彩タッチのイラストも赤ちゃんは好む傾向があります。赤ちゃんの反応を見て、さまざまな種類の絵本を試してみると良いでしょう。
仕掛けがある絵本を選ぶ
0歳の赤ちゃんは何でも触って確かめたいと思う時期です。
そのため、手触りが異なる素材を使った絵本や、赤ちゃんが自分で動かせるしかけがある本は、特におすすめです。これらは、赤ちゃんにとって触感を楽しむだけでなく、指先の感覚も養われます。
選ぶときは、手触りの違いが楽しめるものや、赤ちゃんが自分で動かして楽しめる仕掛けがあるタイプのものも選択肢にいれてみても良いでしょう。
丈夫な素材のものを選ぶ
0歳の赤ちゃんは、絵本をおもちゃとの違いが分かりません。
彼らは絵本を手に取っては破ったり、口に入れたりするため、布製の絵本や厚みのあるボードブック、防水加工されたものを選びましょう。これらは、赤ちゃんが自分で持ちやすく、安全に遊べるように作られています。小さいサイズの絵本は赤ちゃんにちょうど良く、外出時に持っていくのにも便利です
絵本を読み聞かせるコツは?
赤ちゃんに絵本を読み聞かせる上で、気を付けたいことやコツをご紹介します。赤ちゃんにストレスを与えないように配慮していきましょう。
ゆっくりと聞き取りやすい声で読み聞かせる
先ほども触れた通り、赤ちゃんはママやパパの声を聞くと安心して情緒が落ち着きます。その大好きな声を活かして、ゆっくりと聞き取りやすいトーンで読み聞かせを行いましょう。必要以上に抑揚をつけすぎると混乱してしまう可能性もあるため、絵本の世界観を重視してできるだけ落ち着いてゆっくりと読み上げてください。語りかけるように優しく読むのがコツです。
絵本に台詞を足さない
何度も同じ絵本を読み聞かせしていると、書いていない台詞を足してみたくなるときもあるかもしれません。ですが、できるだけ絵本そのものが持つ世界観を子供に感じてもらうのがおすすめです。アドリブなどを足さずに、書いてある文章をそのまま読むことを推奨します。
赤ちゃんに感想を求めない
大人の感覚で絵本を読んでいると、つい相手に感想を求めたくなってしまいますよね。しかし、赤ちゃんにとって感想の強要はストレスに繋がる恐れがあります。繰り返し問いかけてしまうと、読み聞かせそのものに嫌なイメージがついてしまうかもしれません。言葉もまだはっきり分からないうちから感想を求めるのは控えましょう。
赤ちゃんの様子をよく観察する
絵本の読み聞かせは、習慣化よりも親子のコミュニケーションや赤ちゃんの情緒の安定を重視すべきです。例えば遊びに出掛けて疲れている日、機嫌が悪く気分が乗らない日などは無理して読み聞かせを行う必要はありません。
赤ちゃんだけでなく、読み聞かせる側も無理の無いようにできる範囲で続けていきましょう。無理に行うことでストレスも子供に伝わってしまいます。赤ちゃんにとって読み聞かせが嫌な思い出とならないように、配慮しましょう。
図書館へ訪れるのもおすすめ
自治体にもよりますが、0歳時から絵本の読み聞かせを行っている図書館も多くあります。どのような絵本を読み聞かせたら良いか、読み聞かせの仕方、読んだ本の記録など、様々なことを学べる場でもあるため、訪れるだけでも大きな収穫があるはずです。
外出することで、ママさんやパパさんのリフレッシュにもなるため、非常におすすめです。ぜひ一度、お近くの図書館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
絵本の読み聞かせを親子共に無理のない範囲で楽しく行うことで、コミュニケーションの強化や赤ちゃんの情緒安定に繋がります。ぜひ空き時間や寝る前に数分で構わないので実践してみましょう。
赤ちゃんは常に寝転んだ姿勢のため、ほこりなどを吸いやすくなっています。それによって鼻詰まりを起こすと、せっかくの絵本の読み聞かせも集中できなくなってしまいますよね。
湿度と温度が高まっているお風呂上がりを狙って鼻吸い器で鼻水を吸い、その流れで読み聞かせを行うのがおすすめです。誰でも簡単に扱えるため、赤ちゃんの鼻詰まりで悩んでいる方はぜひチェックしてみてくださいね。