赤ちゃんの寝がえりはサポートできる!やり方と注意点

turning-over-top

生後半年を過ぎた赤ちゃんは、体の成長に伴い寝返りができるようになります。とはいえ、赤ちゃんごとに成長の状態は異なるため、半年を過ぎてもできない子もいます。保護者さんとしては、心配になることもあるでしょう。

本記事ではそんな寝返りとそのサポート方法についてまとめました。赤ちゃんの成長を手助けするやり方やその注意点が気になる方は、ぜひご覧ください。

目次

赤ちゃんが寝がえりを始める時期
 寝返りのタイミングは体格も影響する
寝返りができたかの判断基準
寝返りを始める兆候
 目で物を追う
 あおむけで動けるようになる
 自力で横向けになる
保護者さんができる寝返りのサポート方法
 環境を整える
 おもちゃなどで気をひく
 腰や背中を支えてあげる
 ひねり運動の練習をする
寝返りを始めた赤ちゃんの注意点
 ベビーベッドは必ず柵を付ける
 赤ちゃんの周りに窒息や誤飲の原因になるものを置かない
 あおむけで寝かせる
まとめ

赤ちゃんが寝がえりを始める時期

赤ちゃんは一般的に生後5~6か月ごろから寝返りを始めます。遅くとも10か月ごろにはできるようになるため、この時期を迎えたら必ずできるようにならないといけない、という訳ではありません。

体を動かせるようになると、赤ちゃんの視野が広がりさまざまなものに興味を示すようになります。また、体全体の筋肉も鍛えられ、行動範囲が広がる時期でもあります。自分で売うつぶせになれるようになったら、赤ちゃんの成長に合わせて安全対策も必要になることを覚えておきましょう。

寝返りのタイミングは体格も影響する

寝返りは体の大きさによってもできる時期が左右されます。体が大きい赤ちゃんの場合、その分体重も重たくなるので、できるようになるタイミングも遅くなりがちです。逆に、筋肉質で小柄な赤ちゃんは、早めに自分でうつぶせになれるようになる傾向にあります。

一般的なタイミングから外れていても、健康面で問題がなければ気にする必要はありません。できない場合でも、気長に体の成長を待ってあげましょう。

寝返りができたかの判断基準

赤ちゃんの体は、頭から足に向かって順番に発達します。寝返りは、この発達が背中から腰まで到達したサインです。赤ちゃんが保護者さんの助けなくてもあおむけからうつぶせになれたら、体がきちんと成長していると判断していいでしょう。

なお、転がる方向はどちらでも問題ありません。体をひねる動きができるかで判断してください。

寝返りを始める兆候

まだ寝がえりができない赤ちゃんでも、以下のサインを確認できるようになったら、寝返りができるかもしれません。スムーズに赤ちゃんの成長をサポートするためにも、以下のサインを見逃さないようにしましょう。

目で物を追う

赤ちゃんはまだ体を動かせなくても、興味や関心が出てくると気になるものを目で追うようになります。自分で動きたいと思う気持ちの表れであり、首が座り始めた時期でもあります。

• 離れた所にあるおもちゃなどを目で追う
• 保護者さんの動きを目で追っている

このような動作ができるようになったら、寝返りができる準備が整ったサインです。積極的に声をかけ、サポートしてあげましょう。

あおむけで動けるようになる

首が座って背中や腰の筋肉が発達すると、あおむけの状態でも移動できるようになります。これも寝返りができるようになったサインです。手足を動かすだけでなく、背中で動けるようになったら動きサポートしてあげましょう。

なお、この時期の赤ちゃんは、保護者さんが思うよりも広範囲に移動できるようになっています。今はまだうまく動けなくても、落下や窒息などの事故が起こる恐れがあります。普段から注意してあげましょう。

また、体の動きを促すためにも動きやすい服装や環境を整えてあげるのもこの時期のポイントです。

自力で横向けになる

体をひねる・そらす動きができるようになったら、すぐに寝返りできるようになるでしょう。自力で横向きになったら、体を動かしやすい環境を整えてあげてください。

赤ちゃんは大人のように上半身から体をひねる動きはできないため、下半身の動きを利用して上半身を動かします。動きやすいよう広いマットなどの上にしばらく置いてあげましょう。

また、この時期は寝ている間に動けるようになることも珍しくありません。自力で横向きになれるようになったら、落下の危険がある場所は対策を講じておくことをおすすめします。

保護者さんができる寝返りのサポート方法

赤ちゃんが寝返りできるようになったサインが見えたら、動きの練習やサポートをしてあげましょう。保護者さんができるサポート方法を解説します。

環境を整える

まずは環境を整えてあげましょう。柔らかい布団だと動きにくいため、固めのマットや布団を敷いてあげます。服はセパレートタイプが動きやすいためおすすめです。

なお、このあと詳しく解説しますが、体を動かす練習をする際は柔らかいファブリックや細長い紐状のものなどは置かないようにしましょう。動いたときに赤ちゃんの顔や首回りに布などがかからないようにするのも、重要なポイントです。

おもちゃなどで気をひく

赤ちゃんの周りにおもちゃを置くと、手に取ったり遊ぼうとしたりして寝返りできるようになることがあります。練習する際は、周りにおもちゃを置いてみましょう。また、以下の方法で気をひくのも効果的です。

• 赤ちゃんの向いている方向とは逆側から声をかける
• 寝返りすると届く位置にお気に入りのおもちゃを置く
• 少し離れた場所から音のなるおもちゃをならす

上手く動けなくても、おもちゃや声かけにひかれた方を向くことで体を鍛えられます。体を動かす練習は根気強く取り組みましょう。

腰や背中を支えてあげる

練習中以外のタイミングでも、体をひねったときに腰や背中を支えてあげると寝返りできることもあります。赤ちゃんが体をひねるようになったら、その動きをサポートしてあげましょう。

体が上手く動かなくても保護者さんに支えてもらうことで、動作を学べます。何度か繰り返せば、自分でできるようになるでしょう。

ひねり運動の練習をする

腰や腕を使う遊びを通して、自分であおむけになる体の動きを覚えさせてあげるのも効果的です。おもちゃを使って体をひねる・手を交差するなどの動作を促しましょう。このほか、以下の動作を繰り返すのもおすすめです。

1. 赤ちゃんが体をひねりやすい方向に顔を向ける
2. 寝返りする向きと反対の足をもう一方の足の上に置く
3. 足を交差させて回転させるように動かす
4. 体の下になっている腕を優しく抜く

一連の流れを繰り返すことで、体をひねる動きを学習できます。なお、体重がある赤ちゃんやまだ体の発達が不十分な赤ちゃんにこの動きをすると、嫌がって泣く恐れがあります。嫌がられたらその時点で中止しましょう。無理に練習しなくても、そのうちできるようになります。

寝返りを始めた赤ちゃんの注意点

寝返りができるようになった赤ちゃんは、行動範囲が広がった分注意しなくてはならないことも増えます。体を動かせるようになったサインが出始めたら、以下の内容に注意しましょう。

ベビーベッドは必ず柵を付ける

体をひねって移動できるようになると、その動きのままベッドの下に落ちてしまう恐れがあります。ベビーベッドには必ず柵を取り付けましょう。保護者さんと一緒のベッドに寝ている場合は、ベッドガードを取り付けてください。

ベビーベッドなどと壁の間にすき間があると、移動した赤ちゃんがその間に挟まれる恐れもあります。隙間がある場合は、タオルなどで塞いでおきましょう。

赤ちゃんの周りに窒息や誤飲の原因になるものを置かない

赤ちゃんが寝返りする周辺に布や紐などがあると、鼻や口を覆う・首に巻き付くなどの窒息の危険性を高めてしまいます。また、小さいおもちゃは誤飲の危険性があり、大変危険です。

体を動かす練習中はもちろん、ベビーベッドなどの周辺にも窒息や誤飲の原因となるものは置かないようにしましょう。

あおむけで寝かせる

周辺に危険なものが置いていない場合でも、赤ちゃんを長時間うつぶせの状態で寝かせていると、窒息の恐れがあります。寝返りでうつぶせになったときは、あおむけに直してあげましょう。1歳までは基本あおむけに寝かせてあげてください。

また、布団や枕・タオルケットなどが柔らかい素材でできていると、うつぶせになったときに口や鼻を覆ってしまう恐れがあります。寝具も固めのものを用意してあげましょう。

まとめ

赤ちゃんの寝返りは、成長の証です。目安時期にできるようになるのが一番安全できますが、たとえできなかったとしても過度に心配する必要はありません。気長にサポートしながら成長を待ちましょう。

また、体が動くようになると新しい安全対策も必要です。トレーニングだけでなく、窒息や誤飲・落下を防ぐ対策も忘れないでください。

知母時(ちぼじ)公式サイトのTOPへ戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です