離乳食を始めるにあたって、知っておきたいポイントを紹介!

母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんも、成長すれば大人と同じ様な物を食べるようになります。
しかし、いきなり大人と同じ様な食事は出来ないので、準備段階として必要なのが離乳食です。離乳食には、始めるタイミングを含めて知っておきたい点がいくつかあります。
この記事では、離乳食を始めるタイミングや注意点、赤ちゃんの成長段階に応じて気を付けるべきポイントなどを紹介します。
目次
離乳食を始めるタイミング
生後5~6か月が目安
赤ちゃんには個人差がある
離乳食の注意点
食べさせるペースに注意
アレルギーに注意
その他の注意点
月齢ごとの離乳食のポイント
生後5~6か月
生後7~8ヵ月
生後9~11か月
生後12~18か月
まとめ
離乳食を始めるタイミング
食事は成長に欠かせない存在です。そのため、離乳食に早い段階から慣れさせたいと考えているご家族の方もいるかも知れませんが、早ければ良いという訳ではありません。離乳食を始める適切なタイミングがありますので、以下に紹介します。
生後5~6か月が目安
離乳食を始めるのに良いタイミングは、大体生後5~6か月頃となっています。この頃に赤ちゃんは、離乳食を開始しても良いという「サイン」を出すようになります。口をモグモグと動かしたり、食事をしている人の口元をじーっと見つめたりといった仕草がサインです。
他にも、よだれが出るようになる、首が座っている、スプーンを口に入れても吐き出さない等の状態であれば、離乳食をスタートさせて良いでしょう。
ちなみに、赤ちゃんが食事をしている人の口元を見つめるのは、食事の様子に興味を示している状態とされています。「みんなと同じ食事がしたい」という気持ちが、この頃から芽生えます。
赤ちゃんには個人差がある
赤ちゃんは成長速度に個人差があるので、同じ月齢でも体格や出来ること等、個人差があります。生後5~6か月の月齢になったからと言って、必ずしも上記のサインを出すとは限りません。
月齢はあくまでも目安なので、実際の赤ちゃんがサインを出しているかどうかを踏まえて、離乳食を始めるタイミングを決めましょう。ただし、開始があまり遅れるのも良くないので、サインが見られなない場合でも6か月を過ぎる前には始めましょう。
離乳食を食べる一方で、この時期も母乳やミルクで栄養を補うことが出来ます。そのため、赤ちゃんが上手に食べられないと感じたら、中断しても大丈夫です。タイミングを見て、離乳食を再開しましょう。
離乳食の注意点
離乳食を赤ちゃんに与える際に、気を付けなければいけないこと幾つかがあります。食べ始める時期だけでなく、全ての月齢に共通した注意点なので、チェックしておきましょう。
食べさせるペースに注意
食べさせる際は、赤ちゃんのペースに合わせることが大切です。赤ちゃんは成長のスピードに個人差があり、体格だけでなく消化機能や食事量、食べる早さなども異なります。
赤ちゃんの食べる様子を観察し、食べさせるペースを調整するようにしましょう。
アレルギーに注意
食物アレルギーにも注意が必要です。卵アレルギー、牛乳アレルギー、小麦粉アレルギーなど赤ちゃんにとって気を付けなければいけないアレルギーは様々です。
食物アレルギーの症状は皮膚に出ることが多いとされていますが、呼吸器症状や下痢などの消化器症状が発生することもあります。いざという時にすぐに対応できるように、最寄りの病院をチェックしておくと良いでしょう。
また、夜よりも日中の方が対応可能な病院が多いので、初めての食べ物に関しては、午前中にゆっくりと少量を食べさせるようにしましょう。
その他の注意点
離乳食の固さや大きさにも気を付けましょう。固かったり大きかったりすると、赤ちゃんは上手く食べることが難しくなります。赤ちゃんの噛む力でも十分に食べられるくらいの、固さや大きさにして下さい。
赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が低いため、衛生面にも注意が必要です。離乳食を作る際は、調理器具はしっかりと消毒して殺菌した物を使うことが大切です。離乳食は、加熱した物を中心に食べさせると良いでしょう。
月齢ごとの離乳食のポイント
離乳食は、赤ちゃんの月齢ごとに食事の内容や、量などを変える工夫が必要です。月齢ごとに気を付けておきたいポイントを、以下に紹介します。
生後5~6か月
離乳食を始めるタイミングです。食事の回数は、最初は1日に1回にしましょう。単品を少しずつ食べさせる所からスタートです。生活のリズムを付けるために、毎日同じ時間に食べさせることも重要です。この時期は母乳やミルクも与えます。
慣れてきたら、離乳食を1日2回にしてみましょう。2回目は1回目よりも食事量を少なくします。大体、1回目の3分の1程度減らします。
メニューとしては、最初はおかゆが良いでしょう。お米と水が1:10の割合で作る10倍粥が、食べやすいのでオススメです。初日は小さじ一杯を数回に分けて、2日目以降は小さじ二杯と少しずつ増やしていきます。
一週間くらい経ったら野菜ペースト、パン粥(パンを牛乳やスープで煮た物)、タンパク質などもメニューに取り入れてみましょう。
基本的にはすりつぶすか裏ごしをして、ペースト状態にした物を食べさせます。食べにくい物は片栗粉でとろみをつけるか、お粥に混ぜるのもオススメです。
生後7~8ヵ月
食事に徐々に慣れて、母乳やミルクよりも離乳食を食べる機会が多くなります。また、食事のリズムが段々と出来てくる頃でもあります。離乳食がメインになってきたら、栄養バランスを考える必要があります。主食と主菜と副菜が、バランス良くそろっている食事にすることが大切です
生後5~6か月の時よりも、食べられる物が増えます。7倍粥、うどんや食パンといった炭水化物、鶏肉や魚といったタンパク質も食べられます。赤ちゃんが、舌とあごでつぶして食べられるくらいの柔らかさにするのがポイントです。
この頃の赤ちゃんは、以前よりも感情表現が豊かになってきます。大人が話すことが何となく分かるようにもなるので、食事中のコミュニケーションも重要です。また、スプーンに興味を持ち始めるので、ご家族の方が食べさせる用のスプーンの他に、赤ちゃんが握る用のスプーンも用意すると良いでしょう。
生後9~11か月
この頃から、赤ちゃんは自分で出来ることが増えるので、食事中にコップやお椀を持つ練習を始めると良いでしょう。また、1日3食をこの時期からスタートさせます。食事の間隔は3~4時間ほど空けて、徐々に大人と同じ時間帯に食事が出来るようにします。
食べ物に手を伸ばすこともあるので、手づかみをした時にベタベタせず、すりつぶして飲み込めるような食べ物を用意します。最初は上手く食べられませんが、次第に口に運べるようになります。固形物を食べた時には喉に詰まらせることに無いように、近くで注意して見ていて下さい。
消化機能が発達し、牛肉や豚肉も食べられるようになります。炭水化物の量も増やすことが出来るようになり、お粥は5倍粥が目安です。
生後12~18か月
一人で立って歩けるようになり、栄養のほとんどは離乳食から摂るようになります。食事時間を大人と同じ時間に近づけ、1日に2回、食事の3時間後くらいを目安におやつを食べさせます。食事中に落ち着きが無い、好き嫌いをハッキリ示す、といったこともするようになります。
この頃から、自分で食べる練習を本格的に始めましょう。スプーンとフォークを置き、赤ちゃんが食べやすいようにテーブルと椅子の高さを調整します。
ご飯は軟飯が食べられるようになり、他にも様々な物が食べられるようになるので、食事のバリエーションが広がります。ただし、肉類は脂肪の多い部位は控えて、魚類は生ものや小骨の多い魚は避けた方が良いです。
まとめ
離乳食は、大人と同じ様な食事をするために必要なステップです。食べさせてもらっていたのが、次第に自分で食べるようになり、赤ちゃんは成長していきます。食事を通じて成長していく姿はご家族の方にとって大変嬉しく、貴重な時期となるでしょう。
メニューや食べさせ方など慣れないことも多いとは思いますが、この記事をぜひ参考にして、離乳食に挑戦してみてください。