赤ちゃんの手荒れは原因がいっぱい!手荒れが起きたときの対処法

赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、さまざまなトラブルが発生します。そのなかでも手荒れは、頻繁に起こることもありとても厄介です。改善したくてもうまくいかないとお悩みのご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。
赤ちゃんの手荒れに対応するには、その原因と原因に合わせた対処法が必要です。そこで、赤ちゃんの手が荒れる主な原因と対処法をまとめました。医療機関に係る際の目安も解説しておりますので、参考にしてください。
目次
赤ちゃんの手荒れが起こる原因
指しゃぶり
涙や鼻水
手掴み食べ
外遊び
手洗いや消毒液
洗剤や掃除用薬品
月齢が浅い・症状がひどい場合は医療機関へ
赤ちゃんの手が荒れてしまったときの対処法
正しい手洗いを徹底する
赤ちゃん用のハンドケア用品を使う
指しゃぶりの代わりを用意する
ガーゼハンカチや鼻吸い器で原因を取り除く
赤ちゃんに優しい掃除道具を使う
まとめ
赤ちゃんの手荒れが起こる原因
赤ちゃんの手が荒れてしまう原因は複数あります。そのなかでも主な原因を知っていれば、手荒れの予防や対策ができます。まずは手荒れの原因を知りましょう。
指しゃぶり
指だけ荒れている場合、指しゃぶりが原因かもしれません。指しゃぶりをしている指は、あかぎれや皮のめくれが起こりやすくなります。指は元々皮膚を守るための皮脂腺が少ない分肌荒れしやすい部分です。指しゃぶりにより常に濡れ、強い力で吸い付かれている状態が続くと肌荒れが起こります。
赤ちゃんの肌は大人よりもデリケートな分、ダメージを受けやすいです。指しゃぶりは赤ちゃんの成長に必要な要素ですが、手荒れが起きているようならハンドケアや指しゃぶりの影響を防ぐ対策をしてあげましょう。
涙や鼻水
赤ちゃんの手指が荒れる原因は、指しゃぶりによる唾液だけではありません。涙や鼻水も主な原因のひとつです。ふき取った涙や鼻水がそのまま手に残ることで、肌荒れが発生します。
これは、自分のものだけでなく近くにいたお友達の涙や鼻水も同様です。遊んでいるときについたものがそのままになっていたために、手が荒れてしまうことがあります。
手掴み食べ
離乳食を始めた赤ちゃんは、手掴みでご飯を食べます。このとき手につく食材や調味料の成分も、手荒れの原因です。手掴み食べは成長の過程であり、それ自体に問題はありません。しかし、食べ終わった後のケアが不十分だと、手荒れを引き起こします。
外遊び
手荒れの原因は屋外にもあります。赤ちゃんは外遊びでいろいろなものに触りますが、それが危険かどうかは判断できません。ときにアレルギーや炎症を起こすものに触れてしまうこともあります。
また、泥や砂のように大人なら触れても問題ないようなものが手荒れの原因になることも珍しくはありません。バリア機能が弱い赤ちゃんの肌は、ちょっとした刺激が肌トラブルにつながります。外遊びのときも、手荒れの原因がないか注意することが大切です。
手洗いや消毒液
赤ちゃんの手が荒れる原因は、汚れだけではありません。本来なら手をきれいにするはずの手洗いや消毒液が原因だったケースもあります。
手を洗うときの水温やハンドソープの成分・量が赤ちゃんの肌に合っていないと、肌荒れにつながります。すすぎが不十分なために、ソープの洗浄成分が手に残って肌荒れを起こしたケースもよくあります。
また、消毒液を頻繁に使っている場合や、一度に大量に消費した場合も、肌荒れに注意が必要です。消毒液の成分は、雑菌だけでなく人の手にもダメージを与えます。肌に優しい成分が配合されている場合も、例外ではありません。大量の消毒液を手に付け続けていると、手荒れを引き起こします。
手洗いも消毒液も本来は赤ちゃんが健やかに過ごすためのものですが、やりすぎはかえってトラブルにつながりかねないことを覚えておきましょう。
洗剤や掃除用薬品
このほか、掃除や洗濯に使う洗剤やワックスなどに触れたために手荒れを起こすケースがあります。これは、使用してから時間が経過している場合でも例外ではありません。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。大人なら問題がない成分でも、ハイハイや寝転んだ時に触れると肌トラブルにつながる可能性があります。赤ちゃんが触れる可能性がある場所に使う洗剤や薬剤は、肌に優しいものを選びましょう。
月齢が浅い・症状がひどい場合は医療機関へ
赤ちゃんや手荒れの症状が以下に該当する場合は、医師の診察と治療が必要です。家庭だけで何とかしようとせず、すぐ医療機関へ相談しましょう。
• 生後半年以内
• かゆみや炎症がある
• ケアしても改善しないまたは悪化した
症状が軽症なら小児科でも対応できますが、ケアしても改善しない場合や悪化する場合、対応できない可能性があります。症状が重い場合は、皮膚科などの専門医の力を借りてください。
赤ちゃんの手が荒れてしまったときの対処法
では、赤ちゃんの手が荒れてしまったときは、どうすればよいのでしょうか。赤ちゃんの手荒れは原因別の対処が必要です。原因ごとに対応できる手荒れの対処法を解説します。なお、一部の対処法は予防法としても有効です。手荒れの改善だけでなく、予防としてもご活用ください。
正しい手洗いを徹底する
手の汚れは、手荒れの原因です。手洗いはケアにおいて重要ですが、ただ洗えばよいというわけではありません。赤ちゃんの手を肌荒れから守るには、正しい手洗いを徹底することが大切です。
手を洗うときは、低すぎない温度の水で、適量のハンドソープを使って洗ってあげましょう。洗う際は、以下の部位を意識しながら洗ってあげてください。
• 手のひら
• 指の間
• 爪
• 手首
なお、頻繁に手を洗っていると、正しいやり方で洗っても手の皮脂や水分を洗い流してしまいます。手掴み食べの時期など、頻繁に手が汚れるときは、おしぼりで手を拭いてあげましょう。
赤ちゃん用のハンドケア用品を使う
大人用のハンドソープは、肌のバリア機能などがある程度整った手に使うことを想定して作られています。赤ちゃんや小さい子の未熟な肌には対応していないものもあるため、注意が必要です。
大人用ハンドソープのほかに、赤ちゃん用の物を用意しておきましょう。手荒れを防ぐ成分が配合されたものもおすすめです。
また、手を洗った後にケアをしてあげれば、手荒れの改善や予防効果が期待できます。手を洗った後は、ワセリンや赤ちゃん用クリームでケアしてあげましょう。ケア用品は、赤ちゃんが手を口に入れても問題ない成分が配合されているものを選んでください。
指しゃぶりの代わりを用意する
指しゃぶりで手荒れしている場合は、おしゃぶりや歯がためを用意しましょう。指の代わりにできるものを使うことで、指しゃぶりによる影響を軽減する効果が期待できます。おしゃぶりや歯がためはさまざまなものが販売されているため、赤ちゃんが気に入るものを探してあげましょう。
ガーゼハンカチや鼻吸い器で原因を取り除く
涙や鼻水が原因の場合は、こまめに取り除いてあげることが大切です。ガーゼなどの肌に優しい素材でできたハンカチや、保湿成分が配合されているティッシュで取り除いてあげましょう。
鼻水が大量に出ている場合は、鼻吸い器を使って定期的に取り除いてあげると効果的です。手で鼻水をぬぐう頻度が減る分、手荒れの悪化を防止する効果が期待できます。鼻水が原因の場合は、鼻吸い器の活用もご検討ください。
赤ちゃんに優しい掃除道具を使う
洗剤や薬剤が原因の場合は、赤ちゃんが触れても安全な素材を使ったものに変えましょう。おすすめなのが、クエン酸や重曹です。クエン酸や重曹は料理やお菓子作りにも使われているため、安全に使用できます。
ワックスなどの薬剤は、肌に優しい素材や天然素材が使われているものを選んでください。ホームセンターや通販サイトでは、赤ちゃんの手に触れても症状が出ないような配合をされたものが販売されています。
洗剤や薬剤が原因で赤ちゃんの手が荒れているときは、肌に優しいものを中心に活用しましょう。
まとめ
赤ちゃんの手荒れは、さまざまな原因で発生します。原因に合わせた対応を心がけましょう。手荒れの発生を防ぐには、手をこまめにきれいにするだけでなく、ハンドケアや手荒れの原因を取り除くことも大切です。
また、月齢の低い赤ちゃんや手荒れの症状がひどい場合などは、家庭で対応するのは非常に難しいため、専門家の力を借りましょう。少しでもおかしいな、と思ったら医師に相談してください。