赤ちゃんの靴下はいつ履かせてあげる?靴下の効果とポイントを解説
赤ちゃんの衣類のうち、用意するかどうかよく悩まれるアイテムに、靴下があります。衣類のなかでも肌着のように必ずいるというわけでもないため、意見が大きく分かれています。頭を悩ませているご家族も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの靴下は、必要なタイミングとシーンがあります。これを見極めるには、赤ちゃん用靴下の効果や、必要なタイミングを見極めるための知識が必要です。そこで、赤ちゃん用靴下に関する知識をまとめました。
靴下の効果や必要なタイミングだけでなく、赤ちゃんの体が体温調節する仕組みについても解説しています。靴下に関するお悩みを抱えている方はもちろん、赤ちゃんについてより知識をつけたい方にも役立つ内容です。
目次
赤ちゃんの体温調節の仕組み
靴下が赤ちゃんにもたらす効果
赤ちゃんに靴下をはかせるタイミング
室温の調節が難しいとき
寒い時期のお出かけのとき
必要であれば行事でも
本格的に靴を履くようになったとき
赤ちゃんに靴下をはかせるときのポイント
常に履かせておく必要はない
肌触りや通気性のよい素材がおすすめ
靴下のサイズをチェック
まとめ
赤ちゃんの体温調節の仕組み
赤ちゃんは体温調節機能が未発達のまま生まれてきます。そのうえ体も小さく、皮下脂肪も薄く、汗の量を調節機能もきちんと機能していません。そのため、大人よりも環境の影響を受けてしまいます。
赤ちゃん、特に新生児は、未発達の体温調節機能を補うために、手足の裏から熱を放出しています。赤ちゃんの足に触ると足だけ冷たいときがあるのは、体内の熱を放出しているためです。
足が冷たいからといって靴下を履かせてしまうと、体温調節を妨げてしまう恐れがあります。赤ちゃんが寒いまたは暑いかの確認をする際は、足だけでなくおなかや背中を触って確認してあげましょう。靴下を履かせてあげるのは基本的に、足だけでなくおなかや背中まで冷えている場合です。
靴下が赤ちゃんにもたらす効果
赤ちゃん用靴下は、赤ちゃんの未熟な体温調節機能をサポートする役割があります。靴下がもたらす効果を正しく理解し、赤ちゃんが快適に過ごせるよう手助けしてあげましょう。靴下が赤ちゃんにもたらす効果について解説します。
靴下は赤ちゃんの足を寒さや外傷の原因になるものから保護する効果があります。冷えやケガのリスクがある、屋外での活動に欠かせないアイテムです。
また、汗を吸い取る効果もあります。赤ちゃんは大量の汗をかきますが、汗がそのまま肌の上に残っていると、冷えやかぶれなどのトラブルにつながりかねません。靴下を履かせておけば、汗を吸い取ってくれるためトラブルの予防に役立ちます。
これらの効果から、靴下は赤ちゃんの健康を守るために有効なアイテムであるといえます。
赤ちゃんに靴下をはかせるタイミング
基本的に、赤ちゃんに靴下をはかせるのは体が冷えているときです。赤ちゃんが寒さを感じていないときでも、以下の条件に該当するようなら靴下を履かせてもよいでしょう。
室温の調節が難しいとき
基本的に、靴下は室内で履く必要はありません。しかし、室内が以下の状態に該当する場合は、靴下を履かせて保温するなどの体温調節が必要です。
• 室温が上がりにくい
• 暖房器具が故障した
• 暖房をつけるには微妙な時期・温度
赤ちゃんの様子を見て、顔が青白い・唇が紫色など、寒いときに出る症状があるようなら、靴下を履かせてもよいでしょう。赤ちゃんの状態により靴下だけでなく肌着や洋服・帽子などの小物の活用も検討してください。
寒い時期のお出かけのとき
屋外に行くときは、靴下を履かせてあげた方が安全です。外出中は、赤ちゃんの様子を見つつ周囲に危険がないか常に注意しなくてはなりません。屋内に比べて赤ちゃんの様子を見るのが難しいでしょう。気が付かないうちに、赤ちゃんの足が抱っこ紐やベビーカーからはみ出すこともあります。
靴下があれば、外気や危険なものに当たっても、ある程度保護できます。お出かけ時、特に寒い時期は、靴下を履かせてあげましょう。
必要であれば行事でも
靴下はおしゃれアイテムとしても優秀です。お宮参りなどの行事の際は、コーディネートの一環として靴下を履かせてあげましょう。素足のままでも十分かわいいですが、洋服や着物に合わせた靴下を履かせてあげれば、かわいさをより際立てられます。
行事のほかにも、離れて暮らす家族や親せきに赤ちゃんを見せるときの、おめかしとしても有効です。いつもとはちょっと違う日は、かわいい靴下を履かせてあげてください。
本格的に靴を履くようになったとき
赤ちゃんが成長してしっかり歩けるようになると、靴を履いてお出かけするようになります。靴を履くようになったら、靴下も履かせてあげましょう。
靴下があると、靴に対する違和感を軽減できるほか、靴ずれから足を保護できます。足の裏の汗を吸い取る効果も期待できるため、靴の汚れや臭いを防ぐのにも有効です。靴を履くようになったら、靴下もセットで履かせてあげてください。
赤ちゃんに靴下をはかせるときのポイント
靴下は、タダ履かせておけばよいものではありません。はかせるときは、以下のポイントを理解しておきましょう。
常に履かせておく必要はない
赤ちゃん、特に新生児は手足の裏で体温調節をしています。常に靴下を履かせておくと、かえって体調不良の原因になりかねません。また、赤ちゃんのうちは素足で感じる刺激も成長に必要な要素です。
基本は裸足で過ごすようにしましょう。靴下は必要なタイミングやシーンでだけ使うようにしてください。
肌触りや通気性のよい素材がおすすめ
赤ちゃんの肌は非常にデリケートです。靴下を選ぶときは、肌に優しい素材を選びましょう。素材はそれぞれ特徴があるため、赤ちゃんの肌質や季節に合わせて選んでください。
素材 | 特徴 |
綿 | 肌触りがよく、汗をしっかり吸い取る |
パイル地 | 吸湿性と保温性に優れており、色やデザインが豊富 |
シルク | 肌に近い成分でできており、縫い目がなく刺激の少ない無縫製タイプがある |
なお、靴下のなかには履き口部分に飾りが付いているものがあります。かわいらしいですが、レースなどの飾りが赤ちゃんの肌を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
イベント用など、デザイン性を重視したものを選ぶときは、素材だけでなくデザインが肌を傷付けないかも欠かさずチェックしましょう。
靴下のサイズをチェック
赤ちゃんの足に対して靴下が大きいと、すぐに脱げてしまいます。小さいと足や指の成長に悪影響を与える恐れがあります。靴下のサイズは常にチェックしましょう。靴下や赤ちゃんの足が以下の状態に該当する場合、サイズが合っていない可能性があります。
• 靴下と足の裏の長さが合わない
• かかと部分がずれている
• 靴下をはかせると足の指が曲がる
なお、赤ちゃんの足のサイズは、月齢と身長により異なります。上記の特徴が表れる前に、新しいサイズの靴下を購入しておきましょう。以下の図は、赤ちゃんの月齢・年齢と身長・靴下サイズの目安をまとめたものです。
年齢 | 身長 | 靴下サイズ |
0~3か月 | 50~60cm | 7~8cm |
3~6か月 | 70cm前後 | 9~10cm |
6か月~1歳 | 80cm前後 | 11~13cm |
1~2歳 | 90cm | 12~13cm |
こちらの表はあくまでも目安のため、赤ちゃんの成長スピードによりピッタリなサイズは異なります。成長に合わせたサイズのものを購入しましょう。
サイズが合っているのに脱げてしまう場合、履き口にゴムが使われているものがおすすめです。また、靴下を折り曲げて足首の部分を調節してあげてもよいでしょう。赤ちゃんが不快感を訴えていないか、確認しながら調節してください。
まとめ
赤ちゃんの靴下は、常にはかせておく必要はありません。必要なときにだけ履かせてあげましょう。快適に過ごせるようにするためにも、靴下をはかせるときは赤ちゃんの様子を確認しながら履かせてください。
季節の変わり目など気温が急激に変化する時期は、靴下で保温や体温調節をしてもうまくいかないこともあります。赤ちゃんが風邪をひいたときは、靴下だけでなくほかのグッズの利用も検討しましょう。
防寒具だけでなく、風邪をひいたときの鼻吸い器や氷枕などの準備もしておくとより安心です。いざというときの備えとして、ぜひご検討ください。