赤ちゃんの爪はどうやって切るの?爪の切り方から失敗時の対処法を覚えよう

小さくてかわいい赤ちゃんの手は、定期的なケアが必要です。今回はそのケアのひとつである、爪切りのやり方や安全に作業するためのポイントを解説します。
爪切りの注意点や失敗時の対応方法も解説します。安全かつスムーズに赤ちゃんの爪切りをしたい方に、役立つ内容です。
目次
赤ちゃんの爪の特徴
爪きりに使う道具の特徴
爪切りハサミ
てこタイプ
爪ヤスリ
赤ちゃんの爪を切るときのポイント
爪を切るのは3~5日に一回が目安
赤ちゃんが爪切りに気を取られないタイミングで行う
しっかり固定するのを忘れずに
赤ちゃんの爪の切り方
手の爪を切るときのやり方
足の爪を切るときのやり方
赤ちゃんの爪を切るときの注意点
爪切りの前に指の状態をチェックする
爪は引っかかりにくい形状に整える
白い部分を1~2mmは残すように切る
爪を切るときに失敗したら
まとめ
赤ちゃんの爪の特徴
赤ちゃんの爪は大人のものとは違います。まずは爪の特徴をおさえておきましょう。赤ちゃんの爪は大人に比べると薄く、爪先がうっすら透けていることもあります。
とてもやわらかく、ガーゼや服などが引っかかると、割れてしまうことも。爪先を触ったらぐにゃりと曲がってしまい、ビックリした方かもいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、これも赤ちゃんの爪特有の特徴のため、治療などは必要ありません。
また、形も大人のものとは異なります。大人は横から見るとアーチ状になっていますが、赤ちゃんの爪は平らです。そのため、爪を切るときに大人と同じように切ろうとしてもうまくいかないこともあります。爪切りの際は、赤ちゃんの爪が持つ特徴をよく理解したうえで取りかかりましょう。
爪きりに使う道具の特徴
赤ちゃんの爪は大人とは異なるため、専用の爪切りを使わなくてはなりません。爪切りに使われている道具は主に3つあり、それぞれ特徴が異なります。ご家族が爪を切るときは、使いやすい道具を選びましょう。爪切りに使える道具について解説します。
爪切りハサミ
赤ちゃん用の爪切りのうち、よく使われている道具です。使い方ははさみと同じですが、爪先が切りやすいよう刃先が丸く、薄くなっています。爪用ハサミは新生児用とベビー用があるため、赤ちゃんに合わせたものを選びましょう。
新生児用とベビー用は、爪の厚さで使い分けます。ベビー用は新生児用よりも切る力が強く、硬くなりはじめた赤ちゃんの爪もきちんと切れます。新生児用だと爪が切りにくくなったら、ベビー用に交換してあげましょう。
てこタイプ
大人用爪切りと同じように使えるタイプで、爪を挟んで切ります。こちらも使いやすいことから、よく使われています。切った爪がキャッチャー内に入るため、片付けの手間を軽減できるのがメリットです。
便利ですが、ある程度爪に硬さがないと使えません。新生児のうちは爪切り用ハサミを使いましょう。赤ちゃんの爪が硬くなりはじめたら、てこタイプに移ってください。なお、てこタイプは対象年齢が製品ごとに異なります。購入時は対象年齢をチェックしましょう。
爪ヤスリ
爪をヤスリで削って短くする方法です。爪への負担が少なく、ざらつきを無くすため引っかかりにくい爪にできます。安全性に優れていますが、ほかの道具よりも時間がかかります。赤ちゃんによっては嫌がる子もいるかもしれない点に注意しましょう。
短時間で済ませたいなら、電動タイプがおすすめです。スイッチを入れた後、爪に沿って動かすだけでできるため、短時間で処理できます。
ちなみに、爪ヤスリはハサミやてこタイプで切った後の爪を整えるのにも使えるため、仕上げ用として使っているご家族もいます。
赤ちゃんの爪を切るときのポイント
赤ちゃんの爪を安全に切るには、いくつかのポイントをおさえておくことが大切です。爪切りに移る前に、ケアのポイントをおさえておきましょう。
爪を切るのは3~5日に一回が目安
赤ちゃんは新陳代謝が活発です。これは爪も例外ではありません。赤ちゃんの体質にもよりますが、3~5日に1回は爪が伸びていないかチェックし、必要なら切ってあげましょう。
赤ちゃんの爪が伸びるスピードは大人よりも早いため、ちょっとでも放っておくとすぐに伸びてしまいます。伸びた詰めを放っておくと、布に引っかける・自分や家族の肌を傷つけるなどのトラブルを起こしてしまいます。こまめにケアしてあげましょう。
赤ちゃんが爪切りに気を取られないタイミングで行う
赤ちゃんが爪切りに気を取られると、動いてケガの原因になる行動をとる恐れがあります。爪を切るときは邪魔されないタイミングで行いましょう。具体的には、以下のタイミングがおすすめです。
• 授乳中
• 眠っているとき
• 好きなテレビを見ているとき
• おもちゃに注目しているとき
赤ちゃんが爪切りを嫌がらないようにするためにも、できるだけ機嫌のよいタイミングで実施しましょう。
風邪をひいているなどの場合、爪とは関係ない症状でご機嫌斜めになっていることもあります。必要に応じて鼻吸い器などの道具も活用してあげましょう。不快な症状を取り除き、ご機嫌になったタイミングで切ってあげてください。
しっかり固定するのを忘れずに
爪切りの時間が長引くと、嫌がる可能性があります。爪切りはできるだけ短い時間で済ませてあげましょう。ケアを一気に終わらせたい気持ちは分かりますが、赤ちゃんが嫌がるようなら片手または片足・手または足だけで済ませてあげることも重要です。
また、爪を切るときに手足が自由に動く状態だと、思わぬケガにつながります。爪を切るときは、切る爪のある指をきちんと固定できる姿勢を取りましょう。爪切りを邪魔されないように、メリーや片手で遊べるおもちゃなど、ほかに気を引ける道具を用意しておくのもおすすめです。
赤ちゃんの爪の切り方
赤ちゃんの爪は、手と足でそれぞれやり方が微妙に異なります。それぞれのやり方をおさえておきましょう。爪切りの仕方を解説します。
手の爪を切るときのやり方
爪を切るときは、赤ちゃんの状態にあわせて姿勢を整えましょう。寝ているときは頭の方に座って覗き込むような姿勢で切ります。お座りしているときは、膝の上に座らせて後ろから赤ちゃんを固定して行います。
準備ができたら、自分の利き手から順番に爪を切っていきましょう。赤ちゃんの手を握り、爪を切る指を親指と人差し指で固定し、4~5回に分けて切ります。爪の端から徐々に切っていくのがポイントです。
爪を切った後、爪の角がとがっている場合は、ヤスリがけして角を落としておくと引っかかりにくくなります。ヤスリがけをすると爪の下にある角質(ばり)が残っていることがあるため、忘れず落としておきましょう。
足の爪を切るときのやり方
足の爪を切るときも、固定方法は基本同じです。ただ、眠っている場合は足の裏側に座った方がやりやすいでしょう。前からでも問題なくケアできるため、やりやすい方を選んでください。
足の爪を切るときも親指と人差し指で固定して切ります。切る順番も同じです。このとき、足の指を少し浮かせながら切ると失敗しにくくなります。足は手よりも爪切りトラブルが発生しやすい場所です。深爪やケガに注意しながら作業しましょう。
赤ちゃんの爪を切るときの注意点
赤ちゃんの爪は柔らかく薄いため、切るときは大人よりも注意しなくてはならない部分がたくさんあります。爪切りの際は、以下の注意点に気を付けながら作業しましょう。
爪切りの前に指の状態をチェックする
赤ちゃんの爪は、水分を含んでいると通常よりも柔らかくなります。お風呂上りや指しゃぶり後の爪切りは避けましょう。切りすぎて深爪や思わぬケガにつながります。爪切りをする前に、きちんと乾いているかも確認してください。
爪は引っかかりにくい形状に整える
赤ちゃんの爪を切るときは、形状に注意しましょう。爪がとがっていると、肌を傷つける恐れがあります。詰めの割れや剥がれが起こる恐れもあるため、手の爪は丸く整えるようにしてください。
脚は丸く整えてしまうと、巻き爪のリスクが上がります。肌や爪のケガを予防しつつ、爪が丸まりにくいスクエア型に整えてあげましょう。
白い部分を1~2mmは残すように切る
爪を切るときは深爪にも注意が必要です。深爪の部分に菌が入り込むと、炎症や化膿を引き起こしてしまいます。爪を切るときは、白い部分が1~2mm残る程度の長さにとどめましょう。残せないほど短い場合は、爪を切る必要はありません。
爪を切るときに失敗したら
慣れないうちは爪切りの際にケガをさせてしまうこともあります。基本的に、浅い傷なら深爪や切り傷ができても問題ありません。赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、ごく軽い傷ならすぐに治ります。
深爪の後が化膿している場合や、しばらくしても血が止まらない場合は、かかりつけの小児科医の診察を受けましょう。ばんそうこうなどは誤飲の恐れがあるため、使わないようにしてください。
まとめ
赤ちゃんの爪切りは大人とは違う点がたくさんあるため、大変です。しかし、コツを掴めばスムーズにできるようになります。 爪切りのやり方を覚えて、赤ちゃんがいつでも快適な状態で過ごせるようにしてあげましょう。