腹ばいは赤ちゃんの力を鍛えるのにピッタリ!やり方や注意点を解説
腹ばいは赤ちゃんの力を伸ばす動作として有名な動作です。ハイハイやたっちにつながる動きであることを知っていても、どうやってトレーニングすればいいかは知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、腹ばいのやり方や注意点をまとめました。あわせて腹ばいの状態やその効果についても解説しています。腹ばいについて知りたい方はもちろん、赤ちゃんと触れ合いながらできるトレーニング方法を探している方にも役立つ内容です。
目次
腹ばいとは
腹ばいが赤ちゃんへ与える効果
あんよやたっちにつながる運動能力が付く
呼吸器が強くなる
首の座りや寝返りを促す
腹ばいの練習方法
場所を確保する
赤ちゃんを腹ばいの姿勢にする
嫌がったらやめる
大人と一緒に腹ばいになる方法
腹ばいトレーニングをするときの注意点
授乳後は時間をあけてから行う
目を離さない
短い時間から始めて泣いたらやめる
まとめ
腹ばいとは
赤ちゃんの腹ばいとは、おなかを下にして寝そべったとき、首を上に持ち上げる動きのことです。首座りや寝返り・お座りやたっちにつながる動作と考えられています。
同じような動きにうつぶせやずりばいがありますが、どれも腹ばいとは少し違います。うつぶせは頭を下げて体全体を下向きに付けている状態です。ずりばいはおなかを床に付けたまま、腕や足の力で前後に移動することを指します。
腹ばいが赤ちゃんへ与える効果
腹ばいは赤ちゃんが次のステップに進むために必要な動きであり、さまざまな効果があります。次は、腹ばいが赤ちゃんにどんな効果を与えるのかを解説します。
あんよやたっちにつながる運動能力が付く
腹ばいの姿勢は、あおむけで寝ていた時とは異なる筋肉を使います。寝返りやハイハイにつながる筋肉を鍛えられる、重要な動きです。
また、腹ばいの姿勢は背中をそらす姿勢でもあります。首から背中、特に肩甲骨周辺の筋肉を鍛えられます。首座りや寝返りにつながるのは、これらの筋肉を鍛えられるためです。
首を上にあげる姿勢を保つことで、バランス感覚も鍛えられます。これらはハイハイなどより不安定な、あんよやたっちにつながる能力です。腹ばいは赤ちゃんのさまざまな力を鍛えることができます。
呼吸器が強くなる
腹ばいの姿勢になると、自然と胸を大きく開く動きを取ります。これにより、肺を広げ鍛える効果が期待できるのです。身体能力だけでなく、呼吸器も鍛えられます。
腹ばいにより鍛えられるのは、肺だけではありません。腹ばいの姿勢になると自然と腹式呼吸になります。鼻から吸って口から吐くことで、鼻や口腔を鍛えつつ感染予防もできます。病気に強い体を鍛えられるのも、腹ばいが生み出す効果です。
万が一、風邪をひいても、普段腹式呼吸ができている子なら症状にすぐ気が付けます。普段しない口呼吸をしていることで、鼻詰まりなどの症状が分かりやすいためです。鼻吸い器などのグッズを用意しておけば、より対処しやすくなります。
首の座りや寝返りを促す
腹ばいは首の筋肉を鍛えられるため、首座りを速める効果も期待できます。しっかり首の筋肉が鍛えられれば、おもちゃなどを取ろうとする動きで腹ばいから寝返りもできるようになるでしょう。
また、腹ばいにはゲップが出やすくなる効果もあります。腹ばいの姿勢はおなかに体重がかかる分、ミルクと一緒に吸い込んだ空気が抜けやすくなります。
これらの効果から、腹ばいは赤ちゃんのさまざまな面を成長させてくれる動作であるといえるでしょう。
腹ばいの練習方法
赤ちゃんの成長を促す腹ばいですが、どのように練習すればよいのでしょうか。一緒にできる腹ばいの練習方法を解説します。赤ちゃんと一緒に挑戦してみましょう。
場所を確保する
まずは赤ちゃんが腹ばいしやすい環境を整えます。硬めのマットレスなどを敷きつめ、そのうえにバスタオルやタオルケットを敷きましょう。赤ちゃんを寝かせたら準備完了です。
赤ちゃんの興味を引くために、ガラガラやボールなどのおもちゃを用意するのもよいでしょう。余裕があれば、腹ばいの練習が楽しくなるような用意もしておくと、よりやりやすくなります。
赤ちゃんを腹ばいの姿勢にする
用意ができたら、赤ちゃんの手と手を合わせて横向きにします。そのまま背中と首を支えつつ、くるっとうつぶせにして手を前に出してあげましょう。これで安定した腹ばいの姿勢になります。
腹ばいの間は声をかけ、足裏をマッサージするなどしつつ様子を見ます。おもちゃで気を引いて上げるのもよい方法です。赤ちゃんの体が十分成長していれば、おもちゃで遊んでいる途中で新しい動作ができるようになることもあります。
腹ばいの練習は、赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら練習するのがポイントです。親子で楽しみながら練習できるようにしましょう。
嫌がったらやめる
しばらく腹ばいの姿勢にしていると、赤ちゃんが嫌がってぐずったり泣いたりします。これが終了のサインです。嫌がりはじめたらあおむけに戻してあげましょう。
あおむけに戻すときは、赤ちゃんの両手を合わせて握ってあげます。手を握ってあげることで赤ちゃんを安心させ、姿勢を変えるときに驚かせてしまうことを防げます。その姿勢のままゆっくり片手で背中と頭を支え、転がすようにして戻してあげましょう。
ここまでの流れを、1日に数回繰り返します。赤ちゃんの様子を見ながら行いましょう。様子を見つつ、時間や回数を少しずつ伸ばしていってあげると、ほかの動作や機能を無理なく鍛えてあげられます。
大人と一緒に腹ばいになる方法
腹ばいは赤ちゃんだけでなく家族と一緒にやる方法もあります。基本の練習方法を嫌がったら、次の方法を試してみましょう。
• 赤ちゃんを抱いたまま床に座る
• 抱いたままあおむけになる
• 赤ちゃんを支えつつ左右に揺らす
抱っこされた状態のまま腹ばいの姿勢になるため、普通のやり方よりも安心した状態で腹ばいの練習ができます。一緒に遊んでスキンシップも取れるため、一石二鳥です。普段の練習に取り入れて、練習にメリハリをつけるのもよいでしょう。
腹ばいトレーニングをするときの注意点
腹ばいトレーニングをするときは、ただ行えばよいわけではありません。トレーニングにおける注意点を守ることも大切です。トレーニングをするときは、以下の注意点に気を付けながら行いましょう。
授乳後は時間をあけてから行う
授乳後すぐに腹ばいトレーニングを行うと、吐き戻しする恐れがあります。授乳後しばらくしてから行いましょう。授乳と睡眠を繰り返す時間も、機嫌が悪くなる可能性が高いため、避けた方が賢明です。
腹ばいのトレーニングは、吐き戻しや機嫌が悪くなる可能性が低いタイミングに行いましょう。機嫌のよいときに腹ばいを取り入れ、体を動かしてから授乳するのもよい方法です。
目を離さない
腹ばいのトレーニング中は、赤ちゃんの安全面を最優先に考えましょう。最中は赤ちゃんから目を離さないようにして、異常があればすぐにやめられるような体制を整えておくことも大切です。
また、マットレスやクッションが近くにある状態も危険です。赤ちゃんの顔が埋まってしまうと、窒息してしまいます。ある程度硬さのある場所で、顔が埋まるようなものがない状態で行うようにしましょう。
短い時間から始めて泣いたらやめる
腹ばいは、今まで赤ちゃんが使わなかった筋肉を使う行為でもあります。まずは短い時間から徐々に進めていきましょう。
いきなり強い負荷をかけてしまうと、体の成長に悪影響を与えてしまいます。赤ちゃんの様子を見つつ、泣いたらすぐにやめるようにしましょう。焦らなくても、体の成長に合わせてどんどんいろいろなことができるようになります。腹ばいの練習は、あくまでもそのサポートととらえておきましょう。
まとめ
腹ばいは、赤ちゃんが次のステップに進むための力を鍛えられる重要な動作です。筋肉だけでなく、臓器や免疫の機能を高める効果も期待できます。腹ばいができる時期になったら、積極的に取り入れましょう。
腹ばいの練習は赤ちゃんの姿勢を変えるだけでもできますが、家族も一緒に練習できます。赤ちゃんが続けやすい方法を選んであげましょう。安全な場所で、練習中は目を離さないようにするのも重要なポイントです。