抱っこで赤ちゃんが泣くのはなぜ?原因ごとの対処法を知っておこう
赤ちゃんのなかには、抱っこしたときに泣く子がいます。寝ているときは平気だったのに、抱き上げた瞬間泣かれてびっくりした方もいるのではないでしょうか。抱っこしている間中泣かれてしまい、困っている方もいるかもしれません。
抱っこした赤ちゃんが泣くのは、なんらかの原因があります。泣きやませるには、原因に合わせた対処が必要です。そこで、赤ちゃんが抱っこのときに泣く主な原因と、その対処法をまとめました。原因の解明と対処にご活用ください。
目次
赤ちゃんが抱っこで泣いてしまう原因
母乳の匂いに反応している
抱っこに慣れていない
不快感がある
家族の気持ちが伝わっている
抱っこ以外に不快になる原因がある
赤ちゃんが抱っこで泣かないようにするための対処法
赤ちゃんが不快になる原因がないか探して取り除く
抱っこの姿勢を変える
抱っこしたまま歩く・話しかける
家族で積極的に抱っこする
抱っこ以外の原因がある場合
まとめ
赤ちゃんが抱っこで泣いてしまう原因
赤ちゃんを抱っこしたときに泣いてしまう原因はたくさんあります。まずは何が原因で泣いているのかを突きとめましょう。抱っこしたとき赤ちゃんが泣いてしまう原因のなかでも、特によくあるものを解説します。
母乳の匂いに反応している
母乳育児をしている赤ちゃんの場合、お母さんの母乳の匂いが原因かもしれません。赤ちゃん、特に泣くことでしか感情を表せない新生児は、母乳の匂いを感じると興奮して泣き出すことがあります。
お母さんが抱っこしたときだけ泣く場合、母乳の匂いが原因である可能性が考えられます。該当する場合は、ほかのご家族が抱っこした方がよいでしょう。
抱っこに慣れていない
生まれて間もない赤ちゃんは、抱っこに慣れていません。赤ちゃんのなかには抱っこされたときに戸惑いを感じて泣いてしまう子もいます。抱っこに慣れている子でも、いつもと違う体制にすると泣きだすことがあります。
新生児を抱っこしたとき、特に異常もないのによく泣く場合は、ただ単に慣れていないだけでしょう。根気強く抱っこし続ければ、そのうち慣れて泣かなくなります。
このほか、ご家族の抱っこに慣れている赤ちゃんのなかには、ほかの人に抱っこされると泣いてしまうこともあります。この場合も、抱っこを続ければ慣れていくため、心配する必要はありません。
不快感がある
赤ちゃんの体は体温が高く、柔らかいために暑さや硬い感触を嫌がります。抱っこしてしばらくしてから泣き出すなら、なにか不快感を覚えるようなことがあるのかもしれません。
赤ちゃんは体温調節機能が不十分です。暑さや汗の不快感を覚えても、泣くことでしか表現できません。夏場や天気のよい日は暑さを感じていないか、汗をかいていないか確認してあげましょう。
また、体がやわらかい分、自分を支える力も不十分です。抱っこしたときにご家族の骨や服のパーツなどが当たっていると、不快感を覚えて泣くことがあります。体格のよい方や抱っこに慣れていない方が抱っこすると泣く場合は、抱っこの仕方などを見直しましょう。
家族の気持ちが伝わっている
赤ちゃんは自分を育ててくれている家族の気持ちに敏感です。繊細な子のなかには、抱っこしている人が感じている不安感や悲しみなどのマイナス感情を読み取って同じ気持ちになる子がいます。家族の気持ちも、赤ちゃんが抱っこしたときになく原因です。
気持ち音不安定さが原因の場合、赤ちゃんが泣くことでさらに精神状態が悪化することもあります。結果、負のスパイラルができてしまい、なかなか泣き止まない事態になることも。心当たりがある場合は、一旦気持ちを落ち着かせましょう。
抱っこ以外に不快になる原因がある
抱っこしたときになく原因は、抱っこそのものは関係ないこともあります。たとえば、お腹が空いている、おむつが濡れているなどの原因です。不快になる原因を家族に伝えようとして、抱っこのタイミングで泣いている場合があります。
抱っこ以外に原因がある場合、体調不良が関わっている可能性もあるため、注意が必要です。以下のような鳴き方をしているときは、早めにかかりつけ医へ相談しましょう。
• 長時間泣いている
• 泣き方がいつもと違う・激しい
• 顔色が悪い
赤ちゃんが抱っこで泣かないようにするための対処法
赤ちゃんが抱っこで泣く原因が分かったら、原因ごとに対処しましょう。泣いたときの対処法を解説します。予防に役立つ知識もお伝えしますので、赤ちゃんと快適に過ごすための知識としてお役立てください。
赤ちゃんが不快になる原因がないか探して取り除く
赤ちゃんを抱っこしたとき泣き出したら、不快の原因がないか探しましょう。以下の原因がないか調べ、該当するものがあれば対処します。
• おなかがすいた
• おむつが濡れている
• 眠い
• 暑いまたは寒い
• 鼻水が詰まっている
• どこか痛いところがある
ミルクの時間やおむつの状態を確認し、必要なお世話をしてあげましょう。気温が高いと暑がったり汗を不快に感じたりして泣くこともあります。原因を取り除いても泣いている場合や、特に見当たらない場合は、別の方法を試してください。
抱っこの姿勢を変える
特に泣く原因が分からない場合は、まず抱っこの姿勢を変えてみましょう。姿勢が気に入らず不快感を訴えているなら、抱っこの仕方を変えれば徐々に泣き止むはずです。
たとえば、横向きに抱っこする場合、体が密着するように抱っこすると泣き止むことがあります。赤ちゃんの頭をご家族側によりかからせ、膝が開いた状態になるように抱っこしましょう。お互いの体が密着した状態になると、安心して泣き止むことがあります。
また、抱っこしたときに保護者の骨やボタンなどの硬いパーツが赤ちゃんの体に当たっていないかも確認してください。赤ちゃんが嫌がるものが当たらないよう、抱っこを工夫しましょう。あわせて、嫌がらないよう抱っこの練習をすることも大切です。
抱っこしたまま歩く・話しかける
抱っこしたまま歩いたり話しかけたりすると、リラックスして泣き止むことがあります。赤ちゃんは体の揺れやご家族の声に反応すると、リラックスできます。不安感などが原因の場合は、落ち着いて赤ちゃんとコミュニケーションを取ってください。
屋内を歩き、話しかけるだけでも十分効果的ですが、屋外へ散歩に行くのも有効です。外の景色を見ているうちに、赤ちゃんもご家族もマイナスな感情をリセットできます。
泣いている赤ちゃんは興奮している状態です。ある程度クールダウンできる方法を探しておくと、泣き出しても落ち着いて対処できるようになります。
家族で積極的に抱っこする
赤ちゃんとご家族のお互いが抱っこに慣れることも、抱っこでなく状態を防ぐには必要です。赤ちゃんと一緒に暮らすご家族全員で抱っこして、お互いが抱っこに慣れる環境を作りましょう。
ミルクの匂いで興奮して泣く場合など、お母さんだけでは対応できない原因で泣いている場合、ほかの人が抱っこすれば泣き止むことがあります。赤ちゃんが抱っこすると泣く状態を防ぐには、お母さんだけでなく家族全員の協力が必要です。新生児のうちから積極的に家族全員で赤ちゃんを抱っこしましょう。
抱っこ以外の原因がある場合
これまでの対処法を取ってもうまくいかない場合、抱っこ以外に原因があるかもしれません。まずは赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。必要に応じて、画像や動画を取っておくのも有効です。違うところや気になることがあれば、医療機関へ相談してください。
なお、風邪などの病気にかかっている場合、症状による不快感から泣いている可能性があります。鼻づまりや熱などを緩和できるグッズを活用しましょう。
たとえば、鼻詰まりの場合、鼻吸い器を使うと症状を緩和できる可能性があります。鼻が詰まって泣いているようなら、抱っこの前に鼻吸い器を使ってあげましょう。こまめに使ってあげれば、抱っこのたびに泣いて不快感を伝えようとするのを防ぐ効果が期待できます。
まとめ
赤ちゃんが抱っこしたときになく場合、さまざまな原因が考えられます。抱っこしたのに泣かれてしまうとビックリしてしまいますが、落ち着いて対処しましょう。
泣き方がいつもと違う場合は、体調不良などの異常が発生しているかもしれません。このような場合は、すぐに医療機関へ相談してください。
また、事前に赤ちゃんの不快感を軽減できるグッズを用意しておけば、安心して対応できます。鼻吸い器をはじめとしたグッズの購入もご検討ください。